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【映画107】「トップガン/マーヴェリック」:「前作」と「トニー・スコットの死」!!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!

映画「トップガン/マーヴェリック」が大ヒットとなっているみたいですね。日本ではすでに興行成績32億円、全世界(中国、ロシアを除く)で930億円を突破しているとか!!今日は以前、私の別ブログに書いた「トップガン」&「トニー・スコットの死」についてのブログを以下に転載させて頂きます。過去作ですが、ご興味ある方、是非お読みになってみて下さい!

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映画「トップガン」('86)は言わずもがなトム・クルーズの代表作な訳ですが202年現在すでに3年も前の作品になってしまいました。つまりは今36歳以下の人たちは公開当時は劇場で作品をご覧になれていない筈です。若い方々は「ミッション・インポッシブル」シリーズでトム・クルーズを認知したという人が多いかもしれませんね。

前作「トップガン」('86)出演時のトムは23,24歳な訳で、顔にはまだどこかあどけなさが残っています。「トップガン」とは軍戦闘機のパイロットの中から優秀な人材を選出し、さらに敵機を追撃する能力を高めるためパイロットのエリート中のエリートを選りすぐり訓練を行う特別クラスのことで、その訓練が行われるのがサンディエゴにあるミラマー海軍航空隊基地ということで映画の撮影自体もサンディエゴのこの基地の中で行われました。政府もこちらの基地も映画にとても協力的だったようで、前作のF14トムキャット、タイガーⅡ、スカイホークなどの戦闘機飛行シーンの撮影時には本物のパイロットたちが乗り込んで、その後ろの席にトムたちが乗り、まるで自分達が操縦しているかのような演技を行っていたのだそうです。平均的な成人男子だと戦闘機に乗って空を駆け抜けるだけで超ハードなためにゲッソリしてしまうのだそうで、そこで演技もしなければならなかったわけで、本物のパイロットたちは「最後までしっかりとやり切ったトム・クルーズは大した奴だ」と称賛していたようです。他の俳優の中には戦闘機に乗る込むことさえ出来なかった役者さんもいたそうです。ハリウッドでトップスターになる人はトムしかり、スタローンやシュワルツェネッガー、ヴィン・ディーゼルしかり、人並み外れたレベルの高い位置に自分を持っていける人でないとどうも到達出来ないようです。

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skeezeによるPixabayからの画像

この作品にはメグ・ライアンがトム・クルーズ演じるマーヴェリックの相棒のグースの奥さん役で出ていましたし、ティム・ロビンス(「ショーシャンクの空に」)(94))がマーヴェリックの同僚の役で顔を見せてみます。ブレイクする前の彼らの顔が見られるという意味では、ある意味貴重な作品ですね。その他マーヴェリックのライバル・アイスマンを演じているのはヴァル・キルマーで、彼がこの作品の前に出演している「トップシークレット」という映画はなんともまあおバカで笑える完全なコメディ映画です。このおバカ映画には隠れたファンが結構いたりするんですよ。おバカな映画がお好きな方必見ですぞぉ~!!是非探して観てみて下さい。ヴァル・キルマーはそれから11年後に「バットマン フォーエヴァー」の主演に大抜擢されました。それからトムの相棒のグースを演じたアンソニー・エドワードは「ガッチャ」という映画で主演を務めています。これが観てみると良質のアクションサスペンスなんです。グースファンだというそこの貴方、是非とも「ガッチャ」も観てみてください。2022年の今だと、この作品はなかなか観ることが出来ないかもしれませんが・・。

前作「トップガン」(86)の監督はトニー・スコットです。彼は「エイリアン」や「オデッセイ」などで知られる有名監督リドリー・スコットの実の弟です。実際、トニーがトム・クルーズに初めてあったのはパラマントのスタジオで兄リドリー・スコットが「レジェンド/光と闇の伝説」をトム主演で撮っていた時なのだそうです。そこで面識があったからなのか「トップガン」では最初から二人の関係は良好ですんなり撮影に入れたそうです。

またこの作品のヒットの要因の一つに随所に散りばめられた名曲の数々があります。昔、この作品を何度も何度も観てしまったのは、映像が見たいということもありましたが、それと同時にそれぞれの場面で流れている曲を何度でも聞きたいという衝動に駆られてみてしまう映画でもありました。実際、ビデオやDVD、CDを買って持っている友人は沢山いましたね。ケニー・ロギンスの「 DANGER ZONE 」, ベルリンの「 TAKE MY BREATH AWAY 」, チープトリックの「 WIGHTY WING 」など素晴らしい曲ばかりです。私としては映画の冒頭にかかっていて、この作品のタイトル曲とも言えるハロルド・フォルターメイヤー作曲の「 TOP GUN ANTHEM (国歌)」が好きですねぇ~!!

新作の「トップガン/マーヴェリック」は、満足のいく出来栄えではあるのですが、一つ残念なのは、やはり監督がトニー・スコットではないことですね。ご存じの方も多いと思いますが、彼は2012年に川に身をなげて自らの命を絶ってしまいました。享年68歳でした。自殺の2日前にはトム・クルーズと「トップガン」の続編の話しをしていたそうです。当初、脳腫瘍を苦にしての自殺と言われていましたが、結局のところ、本当の理由は分からず終いなのだそうです。

「ビバリーヒルズコップ2」もトニー・スコットの監督作品なのですが、ブルーレイの特典映像に出演者によるインタービューがあって、そこでアクセル・フォーリーの相棒の一人を演じていたジャッジ・ラインホルド「トニー・スコットの働きぶりは信じられない。」と語っていました。前日の撮影がどれだけ深夜に及んだとしても、必ずと言っていいほどトニー・スコットは次の日の朝にはほとんどの主要シーンのイメージ画をすべて絵にして撮影現場に持ってきて、役者に自分の頭の中のイメージを伝えるのに使用するのだそうです。この人は一体いつ寝ているんだろうと思ったそうです。

トニー・スコットが「ビバリーヒルズコップ2」を監督した時は40歳でした。40歳と言えば男として脂がのっていて誰もが働き盛りとして認める年齢です。68歳という超ベテランの域に入ったトニー・スコットは「ビバリーヒルズコップ2」の時と同じような映画作りをしたくても加齢による体力の衰えから出来ずに悶々として過ごしていたのでしょうか?(これはあくまで私が勝手に想像しているだけのことです。)

そんなジレンマが彼にあったかどうか本当のところは分かりませんが・・。兎に角、生きて彼に「トップガン」の続編、作ってほしかったなぁ!