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スティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンの共演作品「パピヨン」は本当に素晴らしい!【映画52再掲出】

どうも「映画/健康雑談」の高岡孝光です!!

今日は以前ご紹介したスティーブ・マックイン主演の作品で「パピヨン」という映画についてのブログを再掲出させて頂きます。出来れば、若い人たちに本当にこの映画は観て頂きたいなぁ!!

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さてさて、改めまして、今日はスティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンが共演し日本では1974年に公開されたバージョンの方である「パピヨン」の方についてのお話しです。シニア同世代の方々には説明の必要はないでしょうが、今の若い方々にはスティーブ・マックィーンダスティン・ホフマンという名前にあまり馴染みがないでしょう。

スティーブ・マックィーンは1960年代から70年代にかけて活躍、ダスティン・ホフマンは60年代後期から90年代にかけて活躍したハリウッドの大スターです。彼らの代表作には以下のようなものがあります。

 

スティーブ・マックィーン

「荒野の七人」「大脱走」「華麗なる賭け」「ゲッタウェイ」「ブリット」「タワーリング・インフェルノ」

 

ダスティン・ホフマン

「卒業」「わらの犬」「大統領の陰謀」「クレイマー、クレイマー」「トッツィー」「レインマン」「アウトブレイク」

 

ダスティン・ホフマンは「クレイマー、クレイマー」(79)で、メリル・ストリープと夫婦役で共演。映画の中の二人は離婚する夫婦」という設定で、この夫婦の間には息子がいるのですが、この息子を夫が引き取り、お父さんと息子の父子家庭の生活という題材を描き、映画は大ヒットし、アカデミー賞も作品賞、主演男優賞を含む5部門で獲得しました。

 

また「レインマン」(88)では、トム・クルーズと兄弟役で共演。サヴァン症候群(知的障害や自閉症などの発達障害等のある人がその障害とは対照的に優れた能力を発揮すること)を患っている兄役を演じ、この作品でもその演技力は高く評価されました。アカデミー賞は8部門でノミネートされて作品賞と主演男優賞を含む4部門で受賞しました。

そんな二人が共演したのが「パピヨン」という作品でした。

この作品はアンリ・シャリエールの自伝的な小説をもとに映画化されました。主人公パピヨン(スティーブ・マックィーン)は無実の罪をきせられてフランス領ギアナにある刑務所へ送られてしまいます。そこで生涯の友人となるドガ(ダスティン・ホフマン)に出会います。パピヨンはその刑務所からの脱獄を2度ほど試みます。そして、その都度、追手に捕まり刑務所に連れ戻されます。その罰として最初は2年間、2回目は5年間もの「独房生活」を強いられるのです。

映画を観ていただくと分かるのですが、パピヨンの行動シーンはさらっと描いていたりするのですが、でも、もしも「自分がパピヨンだったら」と自分に当てはめてそれぞれのシーンを観ていくと、気持ちの奥の方でかなり「重い思い」感じてしまいます。

パピヨンという男が追い求めていたもの/自由というものを作曲家ジェリー・ゴールド・スミスが「何ともまぁ切ないメロディー」で表現してくれているのです。この曲を通して「彼の哀れさ・一途さ」が心に染み込んでくるのです。心に沁みてくるのでありますよ。本当に素晴らしい曲です!!

※以下はYouTubeに「明日のショー」さんによって上げられている映像になります。「明日のショー」さん、ありがとうございます!


www.youtube.com

スティーブ・マックィーン演じる「パピヨン」という男の凄まじいまでの「自由な外の世界」への執着、そして決してあきらめない姿に、物悲しさを感じつつも分かった。分かったから、もうあなたのやりたいようにおやりなさい!」と言いたくなってしまいます。彼がその執着を捨ててしまうと「彼」は何の為に生まれてきたのか?分からなくなってしまいます。そうなると、空しく悲しい「空虚な答え」しかない・・。だからこそ、あのテーマ曲が静かにしみじみと心に沁みてくるのです。

まだご覧になっていない、ご同輩の皆さん、また若い映画ファンの皆さん、お時間ある時に是非じっくりと往年の2大スターの共演による「パピヨン」ご覧になってみて下さい!!

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2019年に製作されたリメイク版も観てみました。私見ですが、結構良い「出来ばえ」だと思います。こちらのバージョンを先に観た人は、こちらの印象がじわ~っと心に残り、作品の出来に満足できると思います。パピヨンをチャーリー・ハナムが、ドガをラミ・マレックがそれぞれ演じています。ラミ・マレックは、この作品の次に主演した「ボヘミアン・ラプソディ」が世界中で大ヒットとなり、彼が演じたフレディ・マーキュリー役で大ブレイク、アカデミー賞主演男優賞を獲得しました。最近は「007ノータイムトゥダイ」にも出演していましたね。

エキストラの人の数や画面に映る景色の大きさから、この新しい方の「パピヨン」の方が大作感を感じます。ただ個人的には、修道院の院長が出演しているシーンの設定とその描き方、旧作のような記憶に残るメロディー(テーマ曲)がない分、音楽に物足りなさを感じてしまいました。

 

私が旧作の方がお気に入りな点は、音楽・テーマ曲の秀逸さに加えて、マックィーンが迫真の演技でパピヨンの「自由の身になってみせるという体/心に沁みついている執念」を表現してくれているところなのです。それゆえにクライマックスに映し出される海原の大きさに得も言われぬ悲しさを感じてしまうのです! 

「人生を棒に振る」という表現がありますが、この映画を観ると「自分の人生、大切にしっかりと生きよう!」という当たり前のことを再認識させてくれる、そんな作品なのであります!!