どうも「映画/健康雑談」の高岡です!
今からもうざっと40年以上も前、私が高校生だった時、大人の人が観る映画だと思っていた「カサブランカ」という作品を観に行ったことがありました。どの映画館で観たのか、今はまったく場所を覚えてはいないのですが、その映画に出てきたヒロイン・イルザを演じたイングリッド・バーグマンという女優さんに一目惚れしてしまった事だけはしっかり覚えています!
映画「カサブランカ」のあらすじ
第二次世界大戦の最中、ドイツの侵略から逃れるためにヨーロッパの人々は、アメリカへの亡命を図ろうとしていた。パリからマルセイユで行き、地中海をオランという町まで行き、フランス領モロッコにある「カサンブランカ」という町を目指す。そこでポルトガルの首都「リスボン」への行ける「通行証明書」が発行されることを祈った。
リック(ハンフリー・ボガード)は、パリにいた過去にイルザ・ラント(イングリッド・バーグマン)と恋に落ち、そこで過ごしていた。しかし、パリが侵攻され陥落する前、恋人イルザは手紙だけ残して、リックのもとから去っていってしまった。失意の日々を送るリック。
そして、リックはカサンブランカへ移り住み、何とか「カファ・アメリカン」という酒を提供する店を出してオーナーとなっていた。そのお店にイルザがやってきて再び出会うことになる二人。パリ時代によく聞いていた『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』のメロディーが物悲しく流れている。
再会したイルザはチェコスロバキア人のドイツ抵抗運動の指導者ヴィクトル・ラズロと結婚していた。フランス植民地警察のルノー署長はリックにラズロには「関わるな、援助をするな」と助言をします。現地司令官のドイツ軍のシュトラッサー少佐は、ラズロを市内に閉じ込めてしまう。
イルザはリックのもとに戻って来るのか? それとも夫ラズロとリスボンへいくことになるのか? 果たしてどのようなエンディングを迎えることになるのか?
今、この作品を再度見直してみると、やはり高校生だった自分とは感じたものにかなりの隔たりがありました。
AFI(American Film Institute)は、これまで「偉大なるアメリカ映画ベスト100」として1998年、2007年(10周年版)の2度に渡ってベスト100を発表しています。その選考の中でこの作品は、98年に2位、07年度版は3位という成績を収めており、絶えずベスト3の中にある「不朽の名作」となっています。
高校生という若さでこの作品を観た時は、ラストシーンで主人公・リックの取った行動がよく理解出来なかったのですが、還暦という歳のせいか「なるほどなぁ~、男たるもの、これこそ最も妥当な選択なのだろうなぁ。」と思ったのであります。
でも自分が主人公であれば、あの選択肢を選ぶのは難しくて、私の場合、「往生際が悪くて好きな人を取り戻したいという気持ちでジタバタしてきっとぶざなで情けないラストを迎えてしまうんだろうなぁ」とも思いました。
ご同輩の男性の方々は、ラストにリックが取った行動をどう思われているんでしょうか?切ないけれど、なんだか男としてしっかりと落ち着かせたということで万人の支持を得ているという事なんでしょうね??
それと、映画の中でボガードは「君の瞳に乾杯」というセリフを4回も言ってるんです。相手であるイルザの瞳をじっと見ながら、しかも自然にすっとすんなり言っちゃうんです。そのうちの一回は、リックとイルザがパリでの恋人時代、ピアニストのサム(ドーリー・ウィルソン)と三人でシャンペーンを飲むシーンでサムがいるにも関わらず言っていますからね。このセリフをさらって言えてしまい、トレンチコートに帽子にカッコよくたばこを吸っている、これぞ「ダンディ!」、ボガードがダンディでなくて誰がダンディでしょう!?
あたしゃ、自分の実人生に於いて女性に向かって「君の瞳に乾杯」なんて言ったことはありませんし、そんな歯が浮きそうなセリフを私が言ったところで相手の女性が吹き出して笑いだしてしまうのが関の山です。(※なんだか久しぶりに使いました「関の山(せきのやま)」という言葉。)
世の殿方のみなさんに聞いてみたいです「あなたは女性の瞳をみながら『君の瞳に乾杯』なんて言ったことありますか?」って。
高校時代に「カサブランカ」を観てからはイングリッド・バーグマンの大ファンになってしまい、東京の名画座で彼女の作品が上映されれば、出かけていっては見ていましたねぇ。今じゃもう彼女の「凱旋門」「ガス灯」などを映画館で観る機会などはないですからね、いい思い出です!!行ける時には何でも行っておいた方がいいですよ!!