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【映画033】「A.I.」「エクス・マキナ」:人口知能の「愛」と「VS人間」の物語は腹を据えて観るべし!!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!

その昔、いち早くスピルバーグはそれこそ、そのものずばりのタイトル「A.I.」(01)という映画を撮っています。主演は「フォレスト・ガンプ」「シックスセンス」で、その名子役ぶりを存分に見せつけたハーレイ・ジョエル・オスメントくん、当時12歳。

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Sabine LangeによるPixabayからの画像

物語は近未来が舞台で「こどもを持つ」事を政府に申請して認められた夫婦にだけに許されるという世の中になっています。そこで、ある企業が子供の持てない夫婦の為に愛ある「子供ロボット」の開発を進めて行きます。その会社に勤務する一組みの夫婦がテストケースとしてこの「子供ロボット」と生活をするということになります。人口知能を持つ『こどもロボット』の一方的な母親へ愛情」「ロボットが抱く愛を本物の『愛』だと思えない母親」。

 この作品が公開されたのが2001年なので、今から20年も前になります。もともとこの作品はスタンリー・キューブリックが温めていた「企画」でした。スタンリー・キューブリックと言えば「2001年宇宙の旅」という映画史に残るSFの傑作を残している映画界のレジェンド中のレジェンドです。キューブリックは「A.I.」を作るのであればスピルバーグをパートナーに製作していきたいとずぅっと思っていたらしく彼の方からスピルバーグにコンタクトしています。キューブリックは1999年にトム・クルーズ、ニコール・キッドマン主演で「アイズワイドショット」を撮り、トム、ニコール、WBスタッフの4人で0号試写を行った5日後に心臓発作で亡くなってしまいます。そして、スピルバーグはキューブリックの妻から「あなたがこの作品を撮らないのであればもうこの企画は日の目を見ることはないでしょう。」と言われます。そうしてスピルバーグがキューブリックの意志を継ぐ形でこの作品の製作が正式に動き出します。

最近また頻繁に「A.I. = Artificial Intelligence (人口知能)」という言葉をよく耳にするようになってきていますよね。「ターミネーター」に出てくるロボットたちもみんなかなり進んだ人工知能を埋め込まれたロボットたちが未来からやってきて「人間」と対決するといった物語ですから、間接的ではありますが「A.I. = Artificial Intelligence (人口知能)」関係の作品と言えると思います。 

もしかすると今から50年後、100年後には現実の世界の出来事になっているかもしれない「人間とロボット」間の「愛と憎しみの物語」。

2020年代の今。「A.I.=人工知能」は人類全体が真摯に向かい合っていかざるをえない課題になっている訳ですが、20年も前にキューブリックが発想・企画し、スピルバーグがそれを引き継ぐ形で映像化してしまっていた訳です。「天才たち」の特質の一つとして「先見の明がある」ことが当たり前ということがある思うのです。凡人にはただただ「溜め息」しか出てきませんが・・。

さてさて2001年度のスピルバーグの監督作である映画「A.I.」ですが、映画自体は現実的な作品というよりはかなり「おとなの童話」的なダークファンタジーです。 現実的ではないかもしれないけれど色々と考えさせられる作品です。この命題はスピルバーグがプロデュースする「ジュラシックワールド」の次回作の中で扱われるであろう「クローン技術」とも関わってくると思います。

2010年を越えて更に進化した 「A.I.」機能がついた電子機器、パソコン、携帯の登場によって、それらを搭載した機器と人間との「恋愛ばなし」映画が増えてきたりしています。「ジョーカー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスがコンピューターの中の女性に恋してしまう「her/世界で一つの彼女」(13)しかり。

2015年に公開されたアレックス・ガーランドの監督作SFスリラー「エクス・マキナ」(製作国:英国)しかりです。

【あらすぎ・あらすじ】大きなIT企業の社長ネイサンは、広大なジャングルの中に自宅兼実験施設を所有していました。そこに、彼の会社で働く社員の一人であるケイレブが社長宅を訪れる権利を得てヘリコプターでその邸宅の見学へとやってきます。そして、そこで秘密裡に進められているAI&ロボットの実証実験を手伝わされることになってしまいます。

※ 以下はアメリカでの公開前・予告編になります(YouTubeより)


www.youtube.com

この作品は第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞しています。この「エクス・マキナ」の意味ですが「機械仕掛けの神」=「強引なハッピーエンド」を指す演劇用語なのだそうです。

人里離れたジャングルの中の施設の中で行われている人工知能で動く美しい人女性そっくりのロボットの開発と実験。このロボット開発の物語を待ち受けている「ラスト」シーンとは?

映画を観た多くの人達が異口同音に感想を一言で表しています、それは「恐い」という一言です。ビジネスとしては続編を作ればかなりの確率で儲かる作品になるだろうと思います。でも道徳的・道義的な理由から作ってほしくない映画でもあります。私は自分で気に入った映画は、そのほとんどを「是非とも『続編』を作ってほしい!」と願ってしまうタイプなのですが、この映画に限っては「続編」を作らないでほしいと思ってしまいました。その理由はただただ「恐い」からです。これからの時代を生活していく若い方々にとっては重要な課題が描かれているので是非ご覧になってみてください!

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