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【映画121】「ロッキー」の第一作目。スタローン&監督同様、ビル・コンティの貢献度も超高いと思うんです!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!還暦です!

前回は「ロッキー4:ロッキーVSドラゴ」について書かせて頂きました。「ロッキー4」のことを書いてしまったので、今日も「ロッキー」に関するブログをお届けします。以下は、私がもう一つ書いているブログの中で「ロッキー」第一作目のテーマ曲を作曲した「ビル・コンティ」について書いた時のものをご紹介させて頂きます。「ロッキー」自体にあまり興味のない方はスルーなさってくださいね~~。

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確かに夢に向かう切っ掛けは何かに「Inspire」されることかもしれません。Deidre WeedonによるPixabayからの画像

 ご存じのようにロッキーがランニングのシーンでフィラデルフィア美術館の階段を上ってヴィクトリーボーズをとる。言わずと知れた映画「ロッキー」の名シーンの一つです。

私は10代の頃に、いつの日にか「ロッキーがいたあの場所に立ってみたい!いつかあの美術館の階段を上がるぞ」と「実現させたい夢の一つ」にしました。高校時代の私はフィラデルフィアがアメリカのどこにあるのかも知りませんでしたが・・・。

実際には、後にサラリーマンとなり、仕事でロサンゼルスに駐在することになり、休暇の際にフィラデルフィアに行き、あの階段を上がり、ロッキーと同じ場所に立てることが出来ました。ロッキーのように自分も腕を高々に上げて飛び跳ねたいところではあったのですが、周りには他に観光客がいたので、気恥ずかしくてちょっとだけ手を上げてすぐに下げてしまいました。

シルベスター・スタローンはこの作品のシナリオを3日間で書き上げて、主演をこなしこの作品一本で大スターになった訳ですが、当時、よく「アメリカンドリーム」を体現したと言われていました。この作品のシナリオを気に入ったプロデューサーたちはスタローンから脚本だけを買い取って主役は当時のスターの誰かにやらせたいと考えていました。スタローンは当時、文無しです。銀行口座にほとんどお金がなかったそうで、プロデューサーから提示された脚本料は、本当は喉から手が出るほど欲しかったそうなのですが、彼は脚本の権利を売りはしませんでした。スタローンの希望は「自分が主役を演じる」ということでした。中々彼が脚本の権利を売らないのでプロデューサーたちは「買い取り価格」を上げて提示してきたようですが、でも彼は「主演は俺でなければNO!」だと言い続けたそうです。

結局のところ、主役はスタローンに決まり、映画の製作がスタートし、完成、公開となっていく訳ですが、結果は皆さんもご存じのとおりで映画はアメリカだけでなく世界中で大ヒットとなり、アカデミー賞も「作品賞」「監督賞」「編集賞」を受賞しました。

スタローンは、自ら創りあげたキャラクターを自らが演じて本当にアメリカン・ドリームを叶えてしまった訳です。そして「ロッキー」はシリーズ化されて「ロッキー・ザ・ファイナル」まで6本、その後「クリード」というスピンオフが2本あり、2020年の夏現在のところ、スタローンは計8本で「ロッキー」という役柄を演じています。スタローンは「ランボー」というキャラクターとも出会い、二つの有名キャラを演じ続けています。他にも「エクスペンダブルズ」や「大脱出」というシリーズにも参加しているので、そのバイタリティたるや恐ろしいものがあります。

の「ロッキー」という作品に参加してアメリカン・ドリームを体現した人物が実はもう一人いると私は思っているんです。それはロッキーのテーマ曲「GONNA FLY NOW」を作曲した人物「ビル・コンティ」です。今ではあの曲を知らない人はいないと言っていいくらい世界的に有名な曲になってしまいました。

ビル・コンティ氏は「ロッキー」の前に「ハリーとトント」という映画音楽を担当していますが「ロッキー」が大ヒットとなる以前はスタローンと同様に経済的に楽ではなかったようです。打ち合わせの為に映画のスタジオに行くにも車が買えなかったので自転車で市内を走り回っていたそうです。これはビル・コンティ氏がYouTubeのインタビューで語っていたことなのですが「ロッキー」が公開された時、彼はテレビの仕事でドイツに行っていたのだそうです。ドイツに滞在していた期間中に「ロッキー」がアメリカで公開されて中々調子が良いという情報は耳に入ってはいたようなのですが、アメリカに帰ってきてみたらロッキーのテーマ曲「GONNA FLY NOW」という曲がとんでもない盛りあがりをみせていることを知ったそうで、またそれ以後の世間の自分に対する「Reputation(評判、名声)」が別のレベルに跳ね上がったことを実感したのだそうです。この話しを聞いて、私は彼もスタローン同様にアメリカン・ドリームの体現者だと思うようになったのです。

この曲はアカデミー賞歌曲賞にノミネートされましたが、残念ながら受賞はしませんでした。その時、同時にノミネートされた5作品・曲は以下になります。「ロッキーのテーマ」が取ってもよかったと思うのですが・・・。

①「スター誕生、スター誕生の愛のテーマ」 

②「オーメン、アヴェ・サタニ」

③「Half a house、A World That Never Was」   

④「ロッキー、ロッキーのテーマ」

⑤「ピンク・パンサー3、カム・トゥ・ミー」

結局、「スター誕生、スター誕生の愛のテーマ」の受賞となりました。

この映画「ロッキー」の一作目のサウンドトラック・アルバムは”出色の出来栄え”だと思います。テーマ曲「GONNA FLY NOW」はもちろんですが、このアルバムい入っているその他の曲を、一人静かに夜更けにヘッドフォンをしながら、聴き直してみると、あの日見た映画の感動が蘇ってくるとともに、映画を観た当時のご自身の風景も鮮やかに蘇ってきて、もしかする自然と涙が出てきてしまうかもしれませんよ。そして、「よくぞ、これらを曲を作曲をしてくれましたね、ビル・コンティさん。」と彼に感謝したくなるかもしれません!一時期はさまざまなCDショップには必ずといっていいほど置かれていた「ロッキー」の第一作目のサウンドトラックアルバムですが、最近では渋谷などの大きなCDショップに行っても「ロッキー4」や「ロッキー・ストーリー」というCDはあったとしても第一作目「ロッキー」のCDは見かけなくなってしまいましたね。

ouTubeで 監督のジョン・G・アビルドセンのインタビューを見た時、彼は「映画は音楽が大切なのだ。」と語っていました。だから彼はこの低予算映画のその少ない予算額の約4分の1を音楽の為に費やしたのです。ビル・コンティに対しては「この中であなたのギャラやオーケストラに支払う額などすべてあなたが決めて進めてほしい。」と 言って音楽関係はその全てをビル・コンティに任せたのだそうです。

若い方で何かにチャレンジしようと思っている方、また若い時に「ロッキー」を見てはいるけれど、最近なんとなく行き詰っているなぁなどと感じているあなた。「ロッキー」のパート1を素に戻ってもう一度鑑賞してみてはいかがですか?チャレンジすること、無心に一心不乱に物事に打ち込むことの素晴らしさ、それこそが人生の醍醐味だと思い出させてくれるに違いありませんよ。