どうも「映画/健康雑談」の高岡です！
１９８３年に「アウトサイダー」という青春群像映画が公開されてさまざまな当時の以下のような青春スター達が多数出演していました。マット・ディロン、ラルフ・マッチオ、ロブ・ロウ、Ｃ・トーマス・ハウエル、トム・クリーズ、エミリオ・エステベス、パトリック・スウェイジ、ダイアン・レイン。
この中の一人にラルフ・マッチオがいます。彼は「アウトサイダー」に出演した後に代表作となる「ベスト・キッド」(84), 「ベスト・キッド２」(86), 「ベスト・キッド３/最後の挑戦」(89) シリーズに出演します。この作品の監督は３本ともジョン・G・アヴィルドセンなんですよ。「誰ですか？」という質問の声が私の耳に聞こえてきたような気がします。ハイ、この人はあの「ロッキー１＆５」の監督さんであります。「５」はともかくとして「ロッキー」はスタローンを一躍スターダムに押し上げてアカデミー賞の作品賞、監督賞、編集賞の３部門に輝く名作になったわけでして、アヴィルドセン監督もこの作品でアカデミー賞・監督賞を受賞したわけです。そのアヴィルドセンがシリーズ３本とも監督したわけなので私個人的には「ベスト・キッド」シリーズは凄いと思ってしまうのです。「ロッキー」でさえ２本しか監督していないわけですから。「ベスト・キッド」の音楽は「ロッキー」同様にビル・コンティが担当しています。「ロッキー」のようなファンファーレこそないですが挿入曲を「ロッキー３」の中で使われた「アイ・オブ・ザ・タイガー」を唄ったサバイバーが担当して「The Moment of the Truth」という素晴らしい曲を提供しています。私には何となくですが「ベスト・キッド」は「ロッキー」の姉妹映画みたいな感じがするのであります。（「サバイバー」の来日コンサートに行った時は楽しかったな～～）
姉妹映画といえば「ロッキー」の方はスタローンが第６作目の「ロッキー・ザ・ファイナル」(06)を完成させて、もう「ロッキー」は卒業だと言ってたけれど、彼自身も思わぬ形で再び”ロッキー”を演じることになりましたよね。
それは、のちに「クリード」を監督することになるライアン・クーグラーが彼のところに「かつての宿敵で後に親友となるアポロ・クリードの息子がロッキーを訪ねて来る」という企画を持ち込んだことからスタートします。そして、それが「クリード チャンプを継ぐ男」(15)という作品となってスタローンは再び”ロッキー”を演じることになるわけです。そうしたら、その演技でゴールデングローブ賞を受賞し、アカデミー賞の助演男優賞にもノミネートされてしまった訳ですから、人生には何が起こるか分からないものです。
その後、２０１８年度に「クリード」の２作目が完成しました。これが何んと「ロッキー４」の続きの内容で「クリード１」の時よりもスタローンが企画から関係していたりするのであります。もちろんドルフ・ラングレンも出てくるし。ドルフ・ラングレンとしてもスタローン自身が「ロッキー」はもう終了と公言していたので「クリード炎の宿敵」(18) の中でかつて演じた”ドラゴ”という役を演じることになるとは想像もしていなかったと思います。
スタローンとラングレンは「 エクスペンダブルズ1, 2 & 3 」(10)(12)(14)の３本ですでに共演済でしたからラングレンはスタローンから声がかかればいつでも「GO」といった感じだったのではないでしょうか？！
一方「ベスト・キッド」の方ですが、こちらはこちらでラルフ・マッチオがプロデューサーとなりＴＶドラマとしてその後の物語が復活したのであります。そのテレビドラマのタイトルは「コブラ会」。「コブラ会」とは「ベストキッド」の中で主人公のダニエル・ラルーソと師匠であるミヤギの二人の前に立ちはだかる敵の空手道場の名前。このドラマ「コブラ会」はもちろんダニエル・ラルーソも出てくるけれど、かつてダニエルが倒したライバルジョニーがしがない人生を送っているところ始まります。導入部は彼を主軸に物語が進行していく形になっており、ジョニーが再び空手道場の「コブラ会」を復活させることから物語が動きだしていく。そして、かつてのライバルだったダニエルとジョニーの再開、それぞれの家族や弟子同士の確執などの物語が展開していく。「ベストキット」の世界観が好きであればいささか違和感は感じるかもしれないけれど、十分に楽しめるテレビシリーズになっています。「ロッキー」も「ベスト・キッド」も、青春時代に熱中して映画館に通っていたシリーズだけれども、じきに還暦を迎えるこの歳になってそれらの続きの物語を自宅のテレビで見る事を余暇の楽しみにしているわけだから人生には何が起こるか分からない！！
※「コブラ会」は「シーズン１＆２」はYouTubeとNetflix で見る事が出来ますが「シーズン３」はNetflixでしか見る事が出来ないようです。「シーズン４」まで製作が決定しているようです。（21.06.19.現在）
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