どうも「映画/健康雑談」の高岡です!
10代からありとあらゆるジャンルの映画を観続けている訳ですが、一時期は「13日の金曜日」や「ブギーマン」「サスペリア」などのホラー映画を興味のあるものは片っ端から見ていたのであります。だから実はホラー映画談義も出来なくはないのですが・・・。
正直、映画は観終わった後に「感動」が残るタイプの作品を観る方が、精神的にも、お金を払うという面からも良いと思うようになったので、これまで、このブログではホラー映画をご紹介したことはありませんし、今後もないとは思います。余程のリクエストがない限りは・・・。(最近は、あまりホラー映画は見ていないですねぇ~)
Sabine Langeによるpixabayからの画像
まあ、ぎりぎりダークファンタジーかダークコメディであればご紹介してもいいのではないかと思い、私が観てきたダークファンタジーを思い返していたら「あっそうだ!」と思いあたる作品がありました。
2001年に「アメリ」というフランス映画が世界中で大ヒットとなりました。もちろん日本でも大ヒットとなりました。でも世界中を席巻したこの作品も公開されてからもう20年も経っているんですね。あんなポップで色彩豊かでオシャレな作品も、10代の若者達は、映画館という大きなスクリーンで観る機会がないということは何だから「惜しい」というか「残念」だなぁと思ってしまうのであります。「アメリ」という映画をまったく知らないということは主演したオドレイ・トトゥという愛らしい女優のことも知らないということになるのでしょうかねぇ、う~ん。これが時に流れというものなのでしょうか。
私が今日ご紹介したいダークファンタジー作品というのは「アメリ」ではありません。
この「アメリ」という作品を監督したのはジェン・ピエール・ジュネというフランス人監督さんです。彼は1997年にハリウッドに招かれてメジャー映画会社作品である「エイリアン4」の監督をしています。その4年後に公開されたのがフランスに戻って撮った「アメリ」だったりするわけです。
ジェン・ピエール・ジュネは1953年生まれ。
1995年「ロスト・チルドレン」公開時=42歳
1997年「エイリアン4」公開時=44歳
2001年「アメリ」公開時=48歳
2004年「ロング・エンゲージメント」公開時=51歳
2009年「ミックマック」公開時=56歳
2013年「天才スピヴェット」公開時=60歳
2009年の「ミックマック」は、私としてはジェン・ピエール・ジュネが彼の「原点に戻ってきてくれた」作品だと思っているので、個人的にはとても楽しむことが出来ました。
さあて、私が彼の「原点」だと思っている作品は何かと言いますと、それは今回私がお薦めするダークファンタジーであり、彼が1991年、38歳の時にマルク・キャロと共同で監督し第4回東京国際映画祭の「ヤングシネマ1991コンペティション」部門に出品して、見事に「東京ゴールデン賞・都知事賞」を獲得した「デリカテッセン」なのであります!ジェン・ピエール・ジュネ監督のまさに出世作品なのであります!!
※以下の映像はYouTubeに上がっていた仏映画「デリカテッセン」の一分少々の映像クリップになります!
上の「デリカテッセン」の1分少々の映像だとまったくもってこの映画がどんな映画か皆目わからないと思います。
近未来の核戦争後のパリにある精肉店が一階に入っている少しだけ大きなアパートが舞台なのですが、この肉屋にはとんでもない秘密があったのです!この精肉店の店主は、このアパートにやってくる新参者を殺しては肉にしてしまうという恐ろしい男だったのです。アパートには精肉店の店主の娘ジュリー、精肉店の店主の愛人、そして何組かの家族が暮らしています。そして、元芸人である男性ルイゾンがこのアパートにやってきます。ルイゾンのことが好きになってしまったジュリーは父の魔の手からルイゾンを助けようと、ベジタリアン達の地下組織トログロ団と協力しあうことに。だが、肉を食べたいという住民たちと店主の反撃にあってしまい・・。
奇想天外な正に「カオス」なブラックワールドがセピア色の画面の中で展開されていく、かなりセンスの良い物語であり、映像だと思います。将来、クリエイティブな仕事に就きたいと思っている二十歳前後の若者たちには是非とも観てもらいワールドワイドに通じるクリエイティビティを感じてもらいたいなぁと思ってしまう作品なのであります。