どうも「映画/健康雑談」の高岡です!
私は「はてなブログ」という会社のブログサービスを利用してブログを書かせてもらっているのですが「はてなブログ」から毎週会員に「お題」が出て希望者はそれを書いてアップする仕組みがあるのですが、ついこの間「好きな街」というお題が出されました。
Sabine Langeによるpixabayからの画像
私は勇んで自分の好きな街は「浅草」であり「ロサンゼルス」だという話しを書かせて頂きました。
そんな「浅草」好きな私もコロナのせいで「浅草」へ行くのを控えざるをえない日々が続きました。でも、2022年のGW前、時間のある日の夕暮れ時にブラっと「浅草」を訪れて、東武線の浅草駅前にある地下街に行ってみました。地下街への階段を下りるとすぐ正面に立ち食いそば屋の「文殊」さんがあります。このお店「美味いのです」!「美味しい」ことを知っている男性のお客さんたちは、浅草で立ち食いソバを食うのであれば「ここ」だと決めている人結構いるように思います。この「文殊」さんの前を左に曲がり、更に左に曲がるといい感じの「これぞ浅草」といった感じのディスカウントショップ「Jプライス浅草店」さんがあります。
ここはお店の前に映画の中古DVDがずらっと並んでいるのですぐにここが「Jプライス浅草店」だと分かります。久しぶりの「浅草」でしたが、このお店の中古DVDの品揃えを見てまわるのも本当に久しぶりでした。もちろんお目当ては見逃している名作、あるいはもう一度みたい作品の中古DVDなのであります。
この日の訪問は私にとって正に「ビンゴ!」といった日でした。もう一度見たいと思っていたのに、なかなか見る機会がなかった日本で1990年に公開されてアカデミー賞も作品賞を含めて4部門も獲得している「ドライビングMissデイジー」のDVDを見つけること出来たのです。う~~ん、本当に「ラッキー!ラッキー!ラッキー!」だったのであります。
お会計の時に、店長さんが
「これっていい映画ですよね~。なかなか入ってこないんですよ、このDVD。去年の10月に本当に珍しく仕入れられたんですから!」
と仰っていました。
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その購入した中古DVD「ドライビングMissデイジー」のパッケージには「心を開きあえば 人はこんなにも やさしくなれる・」とのキャッチ・コピーがあります。
この作品、舞台は1970年代のアメリカの南部。ジェシカ・タンディーが演じる元教師でかなり自分よがりな性格の老齢のユダヤ系未亡人とモーガン・フリーマンが演じるアフリカ系の運転手との「心の交流」の様子をユーモラスに描いたハートウォーミングなストーリーです。監督はブルース・ベレスフォード。
そして、アカデミー賞なのですが、この作品って第62回アカデミー賞で9部門もノミネートされていて「4部門」でオスカーを獲得しています。でも何故か「監督賞」と「作曲賞」にはノミネートされなかったんです。作曲を担当したハンス・ジマーの音楽がとっても良かったのでてっきりノミネートされていたとばかり思っていました。その年の「作曲賞」は以下の5作品がノミネートされました。
□ リトル・マーメイド
・インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
・7月4日に生まれて
ハンス・ジマーはドイツ出身の音楽家ですが「レインマン」でアカデミー賞にノミネートされ注目を浴びるようになりました。「心温まるヒューマンドラマ」ばかりでなく「バットマン」シリーズなどの特撮アクション系作品の音楽を手がけていたりするので、今や押しも押されぬ「映画音楽」業界の重鎮の域に入ってきていますね。所謂「天才」のうちの一人だと私は思っています!1957年生まれの64歳なのでこれからも様々な素晴らしい曲を提供してくれるに違いありません。
以下は, YouTubeの「MOVIE CLIPS. Com」に上がっていた本映画の公式予告編になります!
「素晴らしい」と言えば、この映画には「素晴らしい」役者が3名出ています。主演女優のジェシカ・タンディ、主演男優としてモーガン・フリーマン。ジェシカ・タンディ演じるデイジーの息子役として「ゴーストバスターズ」「ブルースブラザーズ」のダン・エイクロイドがそれぞれ見事な演技をみせています。
ジェシカ・タンディは1909年生まれ、映画だけでなく演劇の世界でも活躍していた女優さんで、映画の方は彼女が60歳に近づくあたりから活躍しはじめているんですねぇ。高齢になろうとしているのに瑞々しい演技をみせるジェシカ・タンディですが、私が彼女の演技を最初に観たのは宇宙人が地球を訪れる設定の優しいSF特撮映画「コクーン」(85)という作品を観た時でしたねぇ。彼女は、その後「ニューヨーク東8番街の軌跡」(87)「コクーン2」(88)を経て89年に本作「ドライビングMissデイジー」に出演しました。そしてこの作品の演技で彼女はその当時80歳という最高齢でアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。その後も「フライド・グリーン・トマト」(91)、「迷子の大人たち」(92)に出演。私は年齢・還暦なのですが、ジェシカ・タンディの振舞いをみていると「こんなにも可愛いらしい女性」が近くにいたとしたら絶対に片思いしてしまうに違いないなどと思ってしまうんです。
ジェシカが実生活で再婚した相手の俳優のヒューム・クローニンとは長い間、オシドリ夫婦として通っていて「コクーン」「ニューヨーク東8番街の軌跡」「コクーン2」などでは夫婦で共演していましたね。
そして、そして。「次に控えしは・・・」といった感じにはなりますがモーガン・フリーマンのことも語らなくてはなりません!!この男優さんって「全世界の人たちが理解出来る人間が持つ優しさ」を自然に醸し出せる稀有な役者さんだと思うんです。彼が演じる役柄・顔・体全体から滲み出てくるというか、溢れ出てくるというか、こんな「歩く人徳」みたいな人って世の中にいるところにはいるものなんですねぇ~~。彼が出ている映画って「人をほっとさせるタイプの名作」や「心に訴えかけてくるタイプの名作」が多いですよね!
「ショーシャンクの空に」(94, 日本公開95)
「最高の人生の過ごし方」(07, 日本公開08)
「ミリオン・ダラー・ベイビー」(07, 日本公開08)
「最高の人生のはじめ方」(12)
かと思うと「ダークナイト」シリーズでは主人公のバットマン=ブルース・ウェインを補佐する役どころを卒なくこなしたりと演じる役柄の幅は兎に角広い。御年84歳で出演した映画は88本にまで及んでいます。でも、まだまだ彼の演技を見続けていたいので「新作」に期待してしまいます!!
そして、ダン・エイクロイドですが、大スター感はあまりないのですが、彼が出演していないともはや成り立たない作品は数多くあります。
「ゴーストバスターズ」
「ブルース・ブラザース」
「大逆転」
「1941」などなど
そして、本作「ドライビングMissデイジー」で彼ダン・エイクロイドはアカデミー賞の「助演男優賞」にノミネートされました。中々アカデミー賞には縁遠い役者さんで、今のところ、ノミネートされたのはこの「ドライビングMissデイジー」の一本だけといった状況です。味のある役者さん達が創りだした素晴らしいアンサンブルの世界。機会があったら皆さんも是非一度・ご覧になってみてください。お薦めする映画の中の珠玉の一本です!