どうも「映画/健康雑談」の高岡です。還暦+1です。
現在、このブログでは【人生ほど重いパンチはない】というタイトルのもと以前書いた記事を再掲出をさせて頂いていますが、今日は特別に、いままでご紹介した作品の中で皆さんの反響が大きかった作品を今一度ご紹介したいと思います。
Murray RuddによるPixabayからの画像
今からおよそ60年も前の1962年にアメリカで「The Miracle Worker」という作品が公開されました。そのまま日本語にすると「奇跡の労働者」です。
もし貴方が昭和の時代を生きて抜いてきた日本人であれば、この映画が「誰」と「誰」のことを描いた映画であるのかはお分かりになると思います。そうです「ヘレン・ケラー」と「サリバン先生」の二人の関係を描いた作品で日本語のタイトルは「奇跡の人」です。
昭和を生きてきたシニア世代はほぼ全員がこの人物のことを知っているのですが、今の若い人たち、特に小中高の学生達は、読書好きの子はどういう人か知っていてもほとんどの子供達が「名前を聞いたことがある」というレベルようです。
ヘレン・ケラーは幼い時に高熱を出したことが原因で「目が見えない」「耳が聞こえない」「話すことができない」という三重苦を背負う人生を送ることになってしまいます。今日ご紹介する映画「奇跡の人」は三重苦を背負いながらも主人公のヘレン・ケラーは如何にして他の人と意思疎通を取ることが出来るようになったのか?
激しくも、とても丁寧に、そして丹念にサリバン先生がヘレン・ケラーに接している姿が描かれています。稀有でインパクトがあり、とても記憶に残る秀逸な作品です。私はこの作品を一生忘れることはないでしょう。
【あらすじ】
生後19ケ月で、熱病にかかったことにより目が見えず、耳も聞こえず、言葉も喋れなくなってしまったヘレン。そんなヘレンに対して両親は惜しみなく愛を与えますが、その事によりヘレンは闇の世界の中で我がままし放題の日々を送っていきます。そんな時、自らも視力が弱い女教師アニー・サリバンが一家のもとにやってきます。サリバンは、世間から隔離され、ただただ闇の中で生活をしているかのような7歳の少女ヘレンに、彼女の廻りにはそれぞれに「名前」のある世界が存在するのだということを気づかせようと考えます。そして、暴れて抵抗するヘレンに対し必死になってその手を取り、指を使ってアルファベットを教えていきます。必死でヘレンを闇の世界から救いだそうとするサリバンの前に立ちはだかるのは、意外にもヘレンのことを不憫に思い、全てをヘレンの好きなようにさせようとする父親と母親である両親の強い愛情でした。しかし、サリバンはヘレンのことは全てを自分の支配下に置かなければ彼女の教育は成功しないと訴えます。そして、サリバンの激しくも本当の愛の死闘が始まるのです。
監督: アーサー・ペン
主演: アニー・サリバン役
: アン・バンクロフト
助演: ヘレン・ケラー役
: パティ・デューク
制作: 1962年度
第35回 アカデミー賞主演女優賞受賞
第35回 アカデミー賞助演女優賞受賞
第35回アカデミー賞では、その他にも監督賞、脚本賞、衣装デザイン賞の全5門でノミネートされました。
※以下はYouTubeからの映画「奇跡の人」一部のシーンになります(Movieclip)
この映画「奇跡の人」では、ヘレン・ケラーが生まれて、アン・サリバンが必死にヘレンに「世界の中の物には名前がある」ということを教えて、そのことをヘレンが認識出来るようになるところまでが描かれています。
日本人であれば老若男女みんな「ヘレン・ケラー」とはどういう女性でヘレン・ケラーを献身的に支えたサリヴァン先生のことも知っているものだとばかり思っていました。しかしながら、今や学校の授業の中では「ヘレン・ケラー」のことをじっくりと教える機会はほとんどないようなのです。(違っていたらごめんなさん。ご存じの方がいたら教えて頂きたいです!)
若い方々には、その後のヘレン・ケラーとアン・サリバンがどうなっていくのかも知っておいてほしいので、次回のブログではその後の彼女たちの模様を書かせて頂きます!!