どうも「映画/健康雑談」の高岡です!
「夢や目標の捉え方」というのは人それぞれですよね。「趣味」ということではなく「仕事・或る道のプロ」ということになると人生そのものに関わってきますから「夢に挑むか?」「安定した道を選ぶか?」という岐路に立つことがあるかもしれません、人生は一度しかありませんからね。
今日ご紹介するのは一度は安定した道を選んだけれども「廻りと家族」からの後押しもあり「自分の夢に挑んだ人」の物語。実話が元になっている野球映画の「オールド・ルーキー」です。
【あらすじ】
デニス・クエイドが演じるのは実在の野球選手ジム・モリス。 幼い頃から野球を愛している男性ジム・モリス。彼は子供の頃、野球選手になるという夢をもっていました。そして、野球をし続け1983年にミルウォーキー・ブルワーズにドラフト1巡目で入団します。しかしながら肩を故障して解雇となり、翌年に移籍したホワイトソックスからもすぐに解雇されてしまいます。こうしてジム・モリスはメジャーリーグの球場でマウンドに立つという夢を実現させることなく24歳でその野球人生の幕を下ろすことになります。その後は苦労して高校の学校の先生となります。そして結婚して安定した生活の中で三人の子供をもうけます。そして、学校で野球部のコーチを引きうけることになるのですが、野球部の生徒たちから自分達が地区優勝したらもう一度プロに挑戦することを約束させられます。すると奮起した生徒達は本当に優勝をしてコーチであるジムへ「プロへの挑戦」することを促すのです。そして、彼はそこから新たに大リーグのマウンドで投げるという「夢」に挑んでいきます。
これは実話が元になっているから《ネタバレ》にはならないと思うので「物語の続き」を書きますが、彼のこの無謀ともいえる挑戦、一度はあきらめたメジャーリーガーになるという夢、最初は反対だった奥さんも応援するようになり、彼は真剣にその夢を叶えるために突き進んでいきます。そして、その努力が実り35歳の時についにメジャーのマウンドに立つことになるのです。
彼ジム・モリスの選んだ道は、かなりレアなケースですが、普通の人では立てない場所を目指し、努力してそこに立てたことは、他の人がどう思おうとも、正真正銘、彼は自分の「夢」の実現者になったのだと思います。
今、自分の夢を追うことに躊躇していて悩んでいる方もいらっしゃると思います。
挑戦して後悔するか、何もせずに心の中で後悔するか。
これは人生の様々な要因が絡んでくるので、一概には言えないと思うのです。その人の経済的な状況、家庭環境、独身か結婚しているのか?また養うべき子供がいる、いないなど。人により「夢」を追う環境はさまざまです。仮にその人が30代の中ばで亡くなる事が分かっていたとすれば(そんなことはありえないだろうけれども)その人に対して「自分が好きなことを躊躇せずに早くやりなよ!」とすんなりと強く薦めるでしょう。でも普通のケースの場合、養うべき家族がいる友人に「是非やりなよ!」と無責任なアドバイスなどは出来ないでしょう。
王、長嶋、イチロー、松井秀喜、大谷翔平、彼ら大スターたちは、日本人の人口1億2千5万人の中の数人の人達です。プロの野球選手になれるというだけでも「本当は凄い」ことなのに、その後、成功し続けて、大スターになれるかどうかは、素質・努力・実力そして怪我を回避出来る「運」次第なのかもしれないけれど。運も実力のうちとよく言われるけれど・・。
夢を叶えたジム・モリス本人は言っています「夢を追うのに遅すぎることはない」と。この映画の最初の方で有名な黒人歌手のナット・キング・コールの話しが出てきます。私も大好きな歌手で誰もが認める素晴らしい歌声の持ち主でした。しかし、45歳という若さでこの世を去りました。彼が歌手になってくれたこと、彼が歌手になるという「夢」を掴んでくれたからこそ、私たちは彼の唄声を楽しむことが出来ているわけですねぇ~。「人生は一度きり」ですから「夢を追うかどうかはすべてあなたの『心』次第です。」かね。
地区リーグで優勝した生徒達から「次はコーチの番だ!」と一人一人から握手されるシーンは胸がジーンとしますね~~!
【追記】
ここまで話してきてなんですが、私、思うんです。高校の先生になることが夢の人たちだって世の中にはたくさんいるんです。その昔、もう30数年前に友人の一人が教員免許を取っても中々雇ってもらえないと嘆いていました。このジム・モリスの物語は【高校の教師である】ことがただの通過点かのように捉えられているのは私としては残念です。高校の先生になる事も決してたやすい事ではないのですから・・・。
でも「オールド・ルーキー」はいい映画です!