どうも「映画/健康雑談」の高岡です。還暦+1です。
WBCの決勝戦のお話しばかりですみません。今日は私だけの自己満足の回になってしまいそうですが、どうかお許しくださいませ!
上はイメージフォトで「WBC決勝戦」とは関係ありません!
WBCの決勝戦、9回のマウンドにストッパー(クローザー)として大谷があがりましたね。ゲッツーを取り2アウトとなり迎えたバッターは、エンゼルスの同僚・トラウトでした。この二人の一球一球の息詰まる攻防。この二人が相対するというシチュエーション自体、これはもう漫画の世界を超えたドラマであり、誰がシナリオを書いたんだとよく言われていますが、球場中が、日本中、アメリカ中がいや世界中が、この二人のプレイヤーの全力の闘いに釘付けの状態になっていました。確かに、まさに映画のシナリオかのような大谷VSトラウトの勝負。この大一番の勝負でこの二人の見守るファンたちの気持ちを代弁するかのように、球場の効果音担当者の判断だったのか、大谷が2球目を投げたところで、球場全体に大低音の「音・音楽」が響き渡ったのです。
映画好きの私は一人で声をあげてしまいました。その時、使用されたのは映画バットマン『ダークナイトライジング』でバットマンが登場する前に流れるフレーズの一部だったからです。ただ、この大勝負を邪魔するわけにはいかないので、ほんの一部のフレーズが二人の対戦を盛り上げる為にほんの少し使われたに過ぎませんでした。でも、映画「バットマン」好きの私としては、球場の効果音担当者が、あの場面であのフレーズを流したいという気持ちになるのは大いに頷けたのであります。この対戦は、この世界の出来事なのに、創作物を超えてしまった感があります。人生60年以上生きてきていますが、
このような漫ドラチックな、
「漫画のようなドラマチック」な出来事は、そうそう体験出来るものじゃないと思いますよ。
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NHK制作「プロ野球 マジックの継承者たち WBC栗山監督と名将のノート」というテレビ番組を見ました。これはWBC開催前の3月5日にオンエアされました。(優勝後の3月25日に再放送されています)ナレーターは渡辺謙さんです。
50年も前のこと。近鉄の三原監督は、すでに「二刀流」という考えを実践していたことを紹介していました。栗山監督に中に「大谷選手に二刀流をやめさせる」という考えはさらさらなかったことも紹介していました。
「球団サイドに、100億円の資金を投入して、50億円づつで大リーグから二人の選手を連れてくるということが出来ますか?と尋ねた場合、まずその100億円を用意することは出来ないと言われてしまうでしょう。ですがチーム内に大リーガーと同等の働きが出来る選手がいるのですから彼の力を信じて「二刀流」をさせない手はないでしょう。うまくいけば、優勝することが出来ますよ 」というのが栗山監督の考え方でした。
栗山監督は大谷選手には絶対に「二刀流」をやり続けさせるという揺ぎ無い考えはあるものの、時にその想いにも迷いが生じる時があったようなのです。だからこそ、50年前に二刀流を実行していた名将三原脩監督の秘伝ノートを読み込み、野球哲学を揺るぎないものにしていったのだと思います。
この秘伝のノートを栗山監督に託したのは中西太さんだったそうです。また新たな「勝利者の条件」と名付けられたノートが新たなに三原氏の長男のご自宅から見つかり、そちらのノートも栗山監督の手に渡り、今年の2月下旬のWBCの日本代表の強化合宿中も、栗山監督は三原さんのノートを読み続けていたことを紹介していました。番組の最後の所で栗山監督はこう言っていました。
「お前バカかと言われることを信じきって最後までやってっちゃう。そういうところに、僕は、こう、マジックと呼ばれる、時代を変えるものを生みだしていく、野球界の先輩方が日本野球をこれまで作ってくれた考え方を使わせてもらって闘う、ただもうそれだけなので。」
「困難な時にこそ、人の真価は分かる! ハッスルせよ!!」これは三原さんのノートにあった言葉です! 了