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【雑談057】若いひとたちへ:最近カラオケスナックに行って気づいたんです!!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です。還暦です。

コロナ禍が完全に収束したわけではなくて「ウイズ・コロナ」の時代になってきたような今日この頃ですね。私も、今年引っ越しをして新しい町での生活を開始するとともに、カラオケスナックで「唄う」という趣味も再開させることにいたしました。

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Jill WellingtionによるPixabayからの画像

カラオケスナックで「唄う」というのは、どうもシニア世代の「遊び・楽しみ」のようで、埼玉南東部のそのようなお店には30代、40代の方々はあまりやってきてはおらず、やはり10代、20代を含めた「若い年齢層」の人たちは「カラオケボックス」に行って「ワイワイ」と歌っている傾向は強いようですね。

カラオケスナックなるお店はアルコール・お酒を飲んで、ほろ酔い気分になって懐かしい歌を唄う場所という特性があるので未成年の人は入れませんし、二十歳になっている人も、ちょっと居づらい場所であることは否めませんね。どうしても客層は若くても40代以上になってしまっていますよね。そして「居づらいなぁ」と思う大きな要因が、どうしても馴染みのない・知らないおじさま達に囲まれながら、知りもしない「演歌」を黙って聞くというシチュエーション、このシチュエーションを楽しめる若者はなかなかの強者であって、少数派だと思います。

これって逆もしかりで、ジュース・ソフトドリンクしか飲んではいけない10代の仲間達の集まりの中にシニアのおじさんが一人混じってカラオケボックスに行って、今のアイドルやアニソンの曲が次から次へ流れる中で時間を過ごすようなものですから、シニア層のおじさんはついて行けずに早々に退散してしまうでしょう。

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私が学生だった頃、小学生・中学生・高校生の時代ですが、特に年末になると「懐かしの昭和歌謡」なる番組があって(今もありますが)、子供の自分からすると馴染みのない大ベテランの歌手の皆さんが、勢ぞろいをして、自らのヒット曲を披露するといった「大人たち」にとって、それはそれは懐かしく、年末の忙しさを忘れさせてくれる憩いの番組にチャンネルが合わされてしまうのです。当時、母子家庭になってしまった私たち親子は、母の実家で複合家族の中で暮らしていましたので、おじいちゃん、おばあちゃんに「チャンネル権」はあって、その「懐かしの歌謡曲」の番組がある時は、決まってその番組を見ることになってしまうのです。どうしても見たくない時は、ひとり漫画本を読んいましたが、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒になって、その「懐かしの歌謡曲」なる番組を見るのも意外と楽しかった記憶があります。

私が小学生の頃は1960年から70年初頭でした。懐かしのメロディなわけですから、この年代よりも前の時代に活躍された歌手の方々のヒット歌が中心だった訳です。

例えば、藤山一郎、田端義男、並木路子、田山力三、淡谷のり子 岡晴夫、霧島昇、東海林太郎、島倉千代子といった歌手の皆さんのヒット曲を大人と一緒になって聞いている、それって知らず知らずと体(脳)にすり込まれていき、子供なのになんとなく往年のスター歌手のうたが体に入ってきてしまっていて、成人すると、ちゃんとメロディーが記憶に残っていたりするのです・・・。

もう50年も前のことで、決してもう取り戻すことの出来ない時代のお話しなので、若い人からすると「つまんねぇ。意味がねぇ」と言われてしまうでしょうが、自分としては、あの頃「いつか自分が大人になったら、この歌手の人たちの歌の本当の意味が分かって、ぼくもおじいちゃんやおばあちゃんと一緒にお酒を飲みながら、このテレビ番組で歌を聞くことが出来るようになるんだろうなぁー」とぼんやりと思っていました。

でも、実際は違いました。僕が大学を出て大人になると、先ほど名前を挙げた歌手の方々の歌を直に聞きたくても、もはや御歳を召されているか、もうこの世にはおらず、直にその歌声を聞くことは出来ませんでした。それよりも何よりも、おじいちゃんとおばあちゃんが、もうこの世にはいなくなっていて、こどもの時にぼんやり思っていたことを、どうして「ぼんやり」と思うレベルだったのだろう、どうして「おじいちゃん」と「おばあちゃん」が生きているうちに恥ずかしがらずに、しっかりと実家に押しかけて「おじいちゃん」と「おばあちゃん」とあの番組を一緒に見ておけばよかったと後悔してしまいました。10代の高校生、大学生は、自分のおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなるのは、もっと先だと思っていますよね。それに若者には若者向けの楽しくて面白い番組が目白押しです。最近は、あまり異性のことを考える若者は減ってしまっているようですが、それでもきっと自分の「おじいちゃん・おばあちゃん」のことを考えるよりは「異性」のことを考える比重の方が大きいに違いありません。(「日本人」として、そうでないと困るという気もしますが・・・)

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私、最近カラオケスナックに行って気づいたんです。私の言っているお店は、客方はやはり年配の方が多いんです。するとどうしてもかかる曲のジャンルとして「演歌」が多いのです。歌の上手い人もいれば、独特のリズムを刻んだり、ユニークなコブシまわしを繰り広げる人もいて、でも、カラオケは、ようは「楽しめればいいや!」ということになるわけです。お酒も入っているし・・・。

そして、最近よく思うことがあるのです。「この演歌知らない、だけど凄い良い歌だ。胸に沁みる」「誰が歌っているの?えぇ、あの人の曲なの~~?えぇ、知らなかった。いい曲だねぇ~~、もっと前に知りたかったなぁ~~~」

私の年が今年で60歳なのですが、そういう曲というのは67歳以上の諸先輩の方々から教わることがほとんどなのです。「いや~~勉強になります!」

67ですから、諸先輩たちが曲を入れて唄う時、今迄は酒を飲みながらぼぉ~と聞いていたのですが、最近は曲の最初の出だしの時に出る歌手名・題名をメモッたりするようになりました。つまりが、自分の知らない昭和の名曲を教えてもらえる良い機会にするべきだと考えるようになったのです。私よりも「7つ年上」の諸先輩方は、私が小学校の1年生の時、中学校の1年生だったわけで、やはりこの年齢差は大きいのであります。教わることは実に多いのであります。

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今の若い人たちへ。

良かったらちょっと耳を傾けてください。あなた方よりも30歳も40歳も年齢が上の大人の人たちは、順番として、あなた方より先に「あの世」へと旅立ちます。いずれあなた方も、今還暦(60歳)である私と同様、それ以上の年齢になっていきます。でも、その時になると、今のあなたの廻りで普通に生活している大人たち:祖父・祖母・父・母・叔父・叔母・学校の先生、スポーツの師匠が、今と同様に、呼べば助けに来てくれアドバイスをくれる存在であり続けることはないのです、おそらく。

若い頃、会社の忘年会が終わると、その流れでよ~~くカラオケに行っては、諸先輩たちが唄う歌によ~~く手拍子を打っては深夜まで飲んで歌っていたものです。昭和の良き時代だったのかもしれません。

若者にとって先輩たちの唄う歌は、とても退屈のものだったりします。でも「時を共有できる仲間」がいるということは何にも代えがたいものなのです。

私が30歳代の頃は、毎年暮れの忘年会は、決まって、宴会からカラオケというコースでした。そういう時代でした。なんだか下っ端は「いやだなぁ~」なんて思いながらもビールを注いでまわったりしたものです。

あれから30年。振り返ると、あの「忘年会・カラオケ」でご一緒させて頂いた諸先輩のうち、半数近くの方々が、もう「天国」へと旅立たれています。

若い人たちに伝えたいのは、諸先輩たちとの一緒の席はつまらないものだと思うけれど、逆に自分が還暦になり若い日々を思い起こす際に、自分の先輩方との思い出がまったくないような味気のない人生は歩まないでほしいなぁと思うのであります。「ゲーム」に夢中になることに「NO」とは言いません。「e-sports」で仲間が出来たり、ライバルと競うということもどんどんやって下さい。でも人生は、それだけではないのです。時に大先輩の胸を借りて飛び込んでいくことも大切です。そこから貴重なアドバイスをいただけることにも繋がる筈です。何しろ、身近な先輩世代は、あなた(方)の味方であり、頼まれれば、喜んで手を差し出してくれる筈ですから・・!!