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【映画065】「浅草キッド」を観て、昔の浅草を思い出していたら映画「エレファントマン」の事を思い出しました!【後編】

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!

今回は、前回の映画「エレファントマン」の【後編】になります。この映画は「事実を元に作られていました」。

監督は「デビット・リンチ」で、主演を務めたのは「羊たちの沈黙」(91)でレクター博士を演じてアカデミー賞主演男優賞を獲得したアンソニー・ホプキンスであり、 エレファントマン自体をジョン・ハートが演じていました。

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Sabine Langeによるpixabayからの画像

頭が異常な大きさで、唇はめくれており、体中に「こぶ」があるエレファントマンは「見世物小屋」でその体をさらすことで「人様」からお金を頂戴する「見世物」として興行師バイツの下で薄暗い「見世物小屋」の中で生活をしていました。この見世物小屋にロンドン病院の医師、トリーブス(アンソニー・ホプキンス扮する)がやってきて「エレファントマン」の存在を知ることによって彼・エレファントマン「ジョン・メリック」の人生に変化が訪れます。

 

トリーブス医師が「見世物小屋」で初めて「エレファントマン」であるジョン・メリックの姿を見るシーンがあります。そのシーンでは演じているアンソニー・ホプキンスの顔がアップになるのですが、その目線の向こうに「エレファントマン」がいるのですが、目線を避けるでなく、その目はじっとエレファントマンを見つめています、するとその目の中に「涙」が溢れてくるのが分かるのです。この映画にはいくつも胸がジーンとなるシーンがあるのですが、私は目の中のこの溢れる寸前の「涙」の中の小さな光を観た時に胸が熱くなりました。

 

そのごく普通の人間という一般常識に照らし合わせた場合奇形児という宿命を背負って生まれてきてしまった彼がどれだけ苦しい人生を生きたのかなど、私には想像が出来ません。生まれた時から「化け物」扱いされて、虐げられ続けてしまう人生。彼は27歳でこの世を去りますが、その27年間は決して短くなかったのではないでしょうか?

 

トリーブス医師が「エレファントマン」ジョン・メリックを自宅に招待して自分の妻であるアンを紹介するシーンがあります。やはりアンも他の女性たちと同様、エレファントマンの風貌に最初はすごくショックを受けるのですが、彼が差し出す自分の母親の写真を見て、また彼が自分に対して「これほど美しい女性からこんなにも優しくされたことはありません」と言って涙を流す「姿」に言葉を失ってしまいます。

 

映画の中で「彼の生殖機能に異常ななかった」という台詞が何度か出てくるのですが、このブログを読まれている男性の方々であれば、この台詞がどれだけ残酷なものかよくお分かりになるのではないでしょうか。自分を気持ちわるがって近づいてくる女性などこの世の中にはいないというのに・・・。そんな機能はなくてもいいのに・・。神様は本当に時に残酷なことをなさるものです。

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映画「エレファントマン」のラストでかかる楽曲は、アメリカの作曲家サミュエル・バーバーが1937年に作曲して「弦楽のためのアダージョ」という曲でして、オリバー・ストーンが監督した「プラトゥーン」の中でもこの曲は、実に効果的に使われていました。でも「プラトゥーン」よりも前に「エレファントマン」方が使用していたんですね。何度聞いても素晴らしい曲だと思います!!

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こどもの頃、浅草の「見世物小屋」の横を通った時に「中が見たいよ」といった幼い頃の私の言葉を無視して「見世物小屋」から早く遠ざかろうとした祖母。彼女は中でどうような見世物があるのかを知っていたからこそ、早歩きになったのだと思います。

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今、この21世紀・令和の時代では、とても信じられないかもしれませんが、私がこどもの頃の昭和四十年代の初頭、浅草の雷門の前の通りでは、戦争で両足を失ってしまったに違いない方がいて、一日中、そこに座りながらアコーデオンを弾いていたということがあったのですよ。