映画と健康/雑談で心ほぐし

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【映画128】ヒッチコック監督作品「めまい」は21世紀になってから評価が上がっています。!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!還暦+1です!

私はこの「映画と健康雑談で心ほぐし」とは別に、過去にロサンゼルスで駐在していた生活の模様を書き記したブログも書いております。そちらのブログでも時々「映画」に関することを書かせてもらっています。

最近あちらでアップしたブログの中に「そうだ『映画/健康雑談』の方でも、この映画もご紹介しておこう!」と思ったものがあったので、今回も前回同様、そのブログに少し加筆したものを転記させて頂きます。

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Sabine Langeによるpixabayからの画像

「サスペンス」という言葉の意味は「気がかり、不安」です。アメリカ映画でサスペンスの巨匠といえば、そうです、ヒッチコックです。と言っても若い人にはヒッチ・コックってどこの料理人だ?と言われてしまいそうですが。

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skeezeによるPixabayからの画像

彼の半生を描いた映画があります。そのタイトルは「ヒッチコック」(2012年)なのですが、この映画でヒッチコックを演じているのは「羊たちの沈黙」でレクター博士を演じた名優アンソニー・ホプキンスなのですが、ヒッチコックの妻の役を演じているのは「ウィンチェスターハウス」でサラ夫人を演じたヘレン・ミレンなんですねぇ。何んという偶然でしょうか!(それってこのブログの中だけの話しじゃないですか!!)

ヒッチコック監督はもともとはイギリスで25本もの商業用映画を撮って活躍していた監督で、1939年に40歳でハリウッドへとやってきます。そして「レベッカ」(40, アカデミー賞作品賞、撮影賞)「白い恐怖」(45),「ダイヤルMを廻せ!」(54),「裏窓」(54),「北北西に進路を取れ」(59)、「鳥」(63)等、そして遺作となる「ファミリー・プロット」(76)までアメリカで32本もの作品を監督します。中でも生涯一のヒット作は「サイコ」(60)になるのですが、先程、ヘレン・ミレンがヒッチコックの妻の役を演じている「ヒッチコック」(2012年)という映画があると書きましたが、この映画ではヒッチコックが誰もが反対する「サイコ」の企画をどう推し進めていったのかがとてもよく描かれています。この「サイコ」ですが、劇場公開された当時はパラマウントピクチャーズが配給業務を手掛けていたのですが、パラマウントの経営陣はこの作品のテイスト自体があまりお気に召さなかったらしいのです。この辺りの事情もよ~く描かれています。ハリウッドのユニバーサルスタジオに「サイコ」で使われた家のセットがあったので私はこの映画はてっきりユニバーサル映画が製作/配給したものだとばかり思っていました。(後年パラマウント映画は持っていたヒッチコック作品の権利をユニバーサルに売却したのだそうです。)またこの「ヒッチコック」という映画には彼自身、かなり女性がお好きだったのかなぁと思えるシーンが随所にありました。

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ヒッチコック監督、ジェームズ・スチュアート主演で「めまい」(58)というサスペンス映画の名作があるのですが、この作品は21世紀になってから評価が上がっています。

アメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)が1998年と2007年に「偉大なアメリカ映画ベスト100」というものを発表しています。選考に参加しているのは監督や脚本家、批評家ら、1500名もの業界人たちです。1998年の時「めまい」は第61位だったのですが2007年度の発表ではなんと52位もランクを上げてベスト10入りして第9位になっているのです。

私は若い頃には全く見る気も起きずにいました。結婚して30歳の時にレンタルビデオで借りてみた時も内容がよく理解出来ず、その良さが分かりませんでした。今、この歳になってもう一度見直してみて、漸くその良さに気づきました。

映画「めまい」の物語の内容ですが、映画の舞台はサンフランシスコです。物語の内容ですが、高所恐怖症の元刑事ジョン・ファーガソンは旧友から久しぶりに連絡をもらい話しを聞きにいくと、自分の妻マデリン・エルスターがすでに亡くなっている女性の霊に取りつかれているので彼女の昼間の行動を見張ってほしいと頼まれます。しぶしぶこの役目を引き受けたジョンだったのですが、毎日マデリンを尾行するうちに彼女のことが気になり、いつしか恋心を抱いてしまいます。すると、ある日のこと、彼女はサンフランシスコ湾に身をあげてしまいます。ジョンは慌てて海に飛び込み彼女を救い出し自分の家へと連れて帰ります。後日、溺れかけたことのお礼をするためにマデリンはジョンの家にやってきます。そして、その日、二人は車でセコイアの木が生い茂る森を訪れます。そこでもマデリンは誰かに乗り移られたかのようになり正気を失いかけてしまいます。その直後二人はキスを交わします。ある日、マデリンは恐い夢を見たと言って彼の家を訪れてきます。そして、その夢には昔、建てられたスペイン風の修道院が出てきてテレサというシスターに怒られたと言い出します。ジョンはもっと思い出すように彼女に詰め寄ります。そして・・・。

これ以上お話しすると作品を観た時の面白さが半減してしまうので、気になる方は是非、映画「めまい」をご覧になってみてください。

この作品は全編を通してサンフランシスコでロケをしています。やはりロサンゼルスよりもサンフランシスコの方がサスペンスを描くには断然似合う町だなぁと思います。理由はうまく明言出来ないのですが・・。

またバーナード・ハーマンが作曲した音楽がこれまた素晴らしいのです!(※この作曲家バーナード・ハーマンは数多くの作品に曲を提供しています。彼の遺作はマーティン・スコセッシ監督、ロバート・デニーロ主演の「タクシー・ドライバー」(76)です。)