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【映画143】「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を観てきました。【ネタバレ注意】

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!還暦+1です!

今年の第95回アカデミー賞で10部門11ノミネートされ、見事7部門で受賞を果たした「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を公開初日に観てきました。観たのは、アカデミー賞の授賞式よりも前だったので、色々な面で「凄いなこの映画」と思う反面、この映画ってそんなに多くのアカデミー賞にノミネートされているんだ?!」とも思いました。

                                     Sabine Langeによるpixabayからの画像

そして、日本時間の3月13日にアカデミー賞の授賞式が行われた訳でして、10部門11ノミネートされて、その中で受賞した7部門の賞を以下で赤い文字にしてみました。

①作品賞 ②監督賞 ③主演女優賞 ④助演男優賞 

⑤助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス)⑥助演女優賞(ステファニー・スー)⑦脚本賞 ⑧衣装デザイン賞 ⑨編集賞 ➉作曲賞   ⑪歌曲賞

 

【あらすぎなあらすじ】

お話しは、今流行りの「マルチバース」の世界。一時期はよくパラレル・ワールドって言っていましたね。(まったくイコールという訳ではないようですが・・)この世界には我々が暮らす次元とは、別に同じように存在するであろう平行宇宙の中に無数に存在するであろう別次元・別世界があって、そこには次元ごとに別の自分が存在すると言われています。

今回の映画のストーリーは、中国からアメリカに移住をして頼りのない夫・ウェイモンドと伴にコインランドリーを経営している主婦・エヴリンが主人公。二人の間には娘が一人います。ある日、コインランドリーの税金問題で国税局から呼び出しがあり夫と一緒に国税局を訪れるエヴリン。するとエレベーターの中で突然、夫・ウェイモンドが変なことを言い始めます。

「全世界に災いをもたらしている巨大なカオスの根源を倒せるのは、エヴリン、君しかいないんだ!」

その夫は、別の次元からやってきた別の夫が彼に乗り移って(憑依して)いたのです。最初は何が何だか訳が分からないエヴリンですが、だんだんと状況が分かり出し、以後は瞬時に別次元にいるさまざまな自分の分身になることで、ピンチを凌いでいくことになります。そして、彼女の前に立ちはだかることになるカオスの根源的存在が、娘であるジョイの姿として現れてきます。はてさて、この母と娘の対決や如何に?!

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1980年代から香港映画を観続けているファンにとってミシェール・ヨー(旧称:ミシェール・キング)は香港を代表する女優の一人として認知されていました。彼女が他の女優さんと違うのはカンフーが使える美人さんということですね~。映画で主演を飾る前の彼女のトレーニングは、半端なくて、一日8時間ものトレーニングを連日続けていたといいます。それこそハードすぎるほどのものだったので、当時・香港のトップスターの一人だったサモハン・キンポーの目にとまり、彼が製作する香港アクション映画「七福星」「レディハード 香港大捜査線」という作品に抜擢されたのです。この2本の映画は1985年に公開されていますから、彼女は38年もの長きに渡り第一線で活躍していることになります。1988年に一度目の結婚をして、3年で離婚。そしてジャッキー・チェンとの共演作「ポリス・ストーリー3」でカムバックしました。

1997年「007トゥモーロー・ネバー・ダイ」でボンドガールに抜擢され、2000年に出演した「グリーン・ディスティニー」でもハリウッドの注目を浴びました。常に第一線で活躍をし続けてきています。

彼女は、本作品でアカデミー賞・主演女優賞を受賞しましたが、今年60歳です。仮にこの映画の撮影が彼女が58歳当時のものだったとして、映画の中の彼女のアクションを伴った演技をみてしまうと、年齢を感じさせない見事なまでの軽い身のこなしには、本当に脱帽してしまいます。そして、映画をご覧頂くと分かるのですが、かなり凝った編集作業を経たシーンが何度も繰り返し出てくるので、このシーンからだけでも、撮影が如何に大変だったのかと思わざるをえませんでした。映画を観終わって、すぐにアカデミー賞の「編集賞」は絶対に受賞するだろうなぁと思いました。

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話しは横道にそれますが「007」と「グリーン・ディスティニー」が公開された後でしたので、あれは2000年以降のことになるのですが、新宿の南口にあるデパートの高島屋から「JR新宿駅」の南口へ向かう交差点があるのですが、その交差点で、お母さんらしき方と二人で交差点を渡るミシェール・ヨーとすれ違ったことがありました。もはやアジアだけでなく、ハリウッドでもスターになっていたミシェール・ヨーでも、普通に新宿の町をお母さんと歩いたりするんだと思ったことがありました。

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の作品で、個人的に嬉しかったのは、「インディ・ジョーンズ / 魔宮の伝説」や「グーニーズ」に子役として出演していたキー・ホイ・クァンが、今回、役者として復帰し、今回演じた夫の役で「アカデミー賞、助演男優賞」を獲得したのです。

今やテレビドラマや映画ではスピンオフ作品は当たり前になってきている時代です。「インディ・ジョーンズ / 魔宮の伝説」でインディーを慕い、共に冒険をしていたショート・ラウンド少年が大人になって活躍する姿を見てみたいと思いませんか~?想像するとなんだかワクワクしてきま~~す!!ネット情報ですと、すでに、キー・ホイ・クァンは、まだまだ「IF」の段階ですが、もしもオファーがあれば「是非やりたい」とインタビューに答えていますし、ディズニーのコンベンションで、久しぶりにハリソン・フォードとも再会しているようなので、ひょっとしたら、本当にスピンオフがあるのかな~~???

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もう一つ嬉しく思ったことは、国税局の女性職員役で出演したジェイミー・リー・カーティスがアカデミー賞、助演女優賞を受賞したことでしょう。今の若い人たちは、彼女にはほとんど馴染みがないと思いますが、1980年代、90年代には大活躍していた女優さんなんです。エディー・マーフィと共演した「大逆転」(83)、「ワンダとダイヤと優しい奴ら」(88)、シュワルツェネッガーと共演した「トゥルーライズ」(94)。そして、なんといっても忘れないのが「ハロウィン」というホラー映画での鮮烈な演技でしたよね~~。この「ハリウィン」新作がどうも今年中には公開される状態にあるようです。

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今回、こうしてアカデミー賞を獲得した主要役者陣の経歴をみてみると本当に1980年代、90年代を駆け抜けた人気者ばかりで、そんな彼らに久しぶりに、特別な脚光が当たることになったわけですが、あの頃の彼らの活躍を知っている方々は、人生における時の経過が醸し出す「妙味」というものを味わって頂きたいですし、若い人たちには、映画というものは、実は、人生全体を通してみるに値する人生を豊かにしてくれるとても素敵なギフトであり、趣味であり、人によっては「人生そのもの」だという人もいるということを知ってほしいです!

陽の当たらない人生を歩んでいたとしても、かつては人気者であっても、人気が低迷してしまい「闇に沈んでいた」時期があるという人も、人を騙すことなく、ずっと真面目に、一生懸命に物事に取り組んで、じぃ~っと嘘のない生き方を貫いていけば、いつかは「陽の当たる場所」に招かれる。そんなことを、この映画は教えてくれている、そんな気がしています!!