お題「くすっと笑える、ことばの覚えまちがい、言いまちがい。」
どうも「映画/健康雑談」の高岡です！還暦＋２です！
今、健康上の理由で甘いものを制限している私なのですが、元来は「甘いもの」が大好きで、本当は毎日でも甘いものを食べ続けていきたいのですが・・・。今回は、数年前に書いた私の恥ずかしい体験談のブログを再掲出させて頂きます。
さて今日、お話しするのは洋菓子「モンブラン」にまつわる私の恥ずかしいお話しでございます。
私の叔母も甘いものが好きでした。今は糖尿病のために控えざるをえない状況になっているのですが・・・。叔母はケーキの中でも「モンブラン」が大のお気に入りでした。そんな訳で用事があって彼女の家を訪問する際に手土産に「モンブラン」を買ってもっていこうと思った日がありました。
最寄りの駅の近くにいつも賑わっているちょっと大きめのケーキ屋さんがあって、叔母と彼女の家族に「モンブラン」と何か他のケーキを買っていこうと思い、そのお店に立ち寄りました。天井が高く壁が白くてとてもお洒落な雰囲気の店内なのでお客さまは女性の方がほとんどでした。
「モンブラン」というケーキはフランスとイタリアの最高峰であるアプルス山脈がその名前の由来となっています。上に乗っている「クリ」の部分が硬くて歯ごたえがありますが、その下の白と栗色（黄色？）の細いクリームの線がらせん状にくるくると周りに丸く弧を描いていて、頬張ると柔らくて甘くて、栗の味のするクリームが口の中一杯に広がる、もう何とも言えぬ美味しさの食べ物なわけです。
お店に入るとすでに多くのお客さんたちが列を作っていました。列に加わると私のすぐ後ろに女子大生の二人組が並びました。そして、その後ろにお母さんと娘さんが加わるといった具合に次々とお客さんが列に加わり、やはりそれなりに人気のあるお店だなぁと思っていました。
目の前のガラスケースの中には、数多くのケーキが並んでいます。ケーキはいいですね～。見ていると本当に目の保養になるし、実際に食べると本当に美味しいし。叔母は「モンブラン」好きですが、私自身はシュー生地が長細くなっていて上にチョコがついている「エクレア」が大好きなのであります。小学校の高学年の時期に「エクレア」が大好きになり青春時代まで「エクレア大好き」という時代は続きましたね～～。「チョコレートケーキ」もいいですよねぇ。
叔母には「モンブラン」を買っていくと決めていましたが、叔母の家族には何を買っていこうかとガラスケースを覗きこんでみると「苺ショートケーキ」「シュークリーム」「オレンジ味っぱいケーキ」「チーズケーキ」に「チョコケーキ」う～ん「モカ」もいい。どれもこれも見ているだけで美味そうで、どれにしようかと決めるのにホント悩んでしまうのでありました。
その日は「ショートケーキ」「チョコレートケーキ」「シュークリーム」とそれに「モンブラン」をちょっと多めに注文しようと、自分の順番が来るのを待っていました。
そして「何になさいますか？」とお店の若い女性の店員さんに尋ねられて買いたいケーキ名を一つずつ伝えていきました。最後に叔母の好きなケーキ「モンブラン」を３つほどお願いしたのですが、私がケーキ名を言った瞬間にその若い店員さんの頬が上づって「ぷっ」と笑ったかのように思ったら、後ろの女子大生たちも、そのうしろのお母さんと娘さんたちも皆私の注文した声に反応して笑い出したのです。私は自分が元気はつらつに大きな声で注文したから笑われてしまったのかと、一瞬思ったのですが、店員さんがニコニコしながらわざわざ最後のケーキ名の注文を笑うのを必死にこらえながら確認してきたのです。
「最後はモンブランを３つでよろしいですね？！」
「はい、そうですよ、えっ、そう言いませんでしたか？」後ろの女子大生さんは、まだ笑いを引きづってなんだか笑いたいのをコラえているかのようなのですが、私はどうして笑われているのかが分からなかったので、女子大生さん達に向って少し戸惑いながら小声で「何か、私、今おかしなこと言いましたか」と素直に聞いてみました。すると
「今、モンブランじゃなくてモランボンって注文してましたよ。」 と笑いながら言われてしまいました。
うわぁ～、自分ではモンブランと言っていたつもりなのに モランボン って言ってたのかぁ？、それって当時よくテレビで頻繁に流れていた焼き肉のタレのメーカーの名前じゃん。それを俺はこんな綺麗なケーキ屋さんのど真ん中でしかも陽気にそれも声高々に モランボンと叫んでいたとは！やってしもうたぁ～～～！！！
いや～、その間違いを指摘されてから、店員さんがケーキを箱に詰めている間中、恥ずかしくて恥ずかしくて顔を真っ赤になり、しかも自分で自分の失態がおかしくて自分でも店内で笑いをコラえていて、なんで俺は「モンブランをモランボン」と叫んでしまったのか？そう思いながら、自分でも笑いをコラえ続けていたので、支払いをしてケーキを受け取って店を出るまで口を「への字」にしてずっと笑いを堪えている私の肩と腹筋のあたりは「抑え笑い」で小刻みに揺れておりました！お店を出る時に「失礼をいたしました」と言って出てくるとまた店内では女性たちの間から笑いが起こっているのが聞こえてきました。 了
