映画と健康/雑談で心ほぐし

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【心に訴える言葉】井上靖氏の言葉【01】

どうも「映画/健康雑談」の高岡です。還暦+1です。

今日は、昨年の5月に私の生まれ育った墨田区の神社にお祈りに行った際、そこに置かれていた「生命の言葉」の用紙にあった言葉をご紹介します。

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           aalmeidahによるPixabayからの画像

努力する人は希望を語

怠ける人は不満を語る

これは京都大学卒業後、新聞社に入り、その後、小説家に転身した井上靖氏の言葉です。井上氏の代表作は「氷壁」「天平の甍(いらか)」「風林火山」「孔子」などがあります。

 

努力する人は希望を語り 

「努力する人」というのは、人に強制されずとも一人黙々と自らの目標に向かって突き進むことが出来る精神を持っている人だと思います。そして、この精神を持つ人たちは、往々にして、自分に厳しく、他人には寛容というタイプの人が多いように思います。

 

怠ける人は不満を語る

井上靖先生は、上のように「怠ける人」のことを表現しています。確かに「あれをやるのは嫌だ」とか「これをしたからと言って何になるんだ!」と物事に怠け癖が付いている人たちは、なんだかんだと不平を言ってはやることを避けようとするように思います。例えば、アパートやマンションで住民による順番での「掃除当番」の時になんだかんだと理由をつけては、やるのを避けようとしたり、掃除をしている間、ぷんぷんと不平不満を漏らしながらイヤイヤやっている人たちには、本当不快な思いをさせられます。

お恥ずかしい話しですが、私の母はこの「怠ける」タイプの方の部類に入ります。質(たち)が悪いのが、不平をもらさずに淡々とスルーをするのです。やるのが嫌だと思うと、黙ってやり過ごそうとします。一言でいうと「ずるい」のです。私が「どうしてやらないんだい?」と詰問すると、「わたしゃ、やらないんだよ。」の一点張り。どうしてやらなくていいのか?その理由は息子の私にも分かりません。理由として考えられるのはただ単に母が「我が儘」なだけなのです。自分よがりな性格なので、人との協調性がありません。ですから母には「友だち」などおりません。

映画「男はつらいよ」の寅さんこと車寅次郎も、どちらかというと、ものぐさな性格で、柴又の家に一人いる時や、さくらとの会話など、いろいろなシーンで「不平不満」をもらしています。その性格さゆえに誤解を招いたり、家の隣にある印刷屋のタコ社長と喧嘩になったりしていますよね。ですが、いざ、タコ社長の行方が分からなくなってしまった時などは誰よりもタコ社長のことを心配して東京湾近辺を探し回る誠実で思いやりのある優しさを持っています。いざとなるとその優しさを発揮するので、不平不満を漏らしがちな寅さんでも、みんなから愛されているのだと思います。

「怠ける人は不満を語る」私思うに不平を言って怠ける人というのは、ある意味健全なのではないかと思ってしまう、今日この頃なのです。不満を感じながら、その気持ちを抑えて、ストレスを自分の中に溜めていってしまう人の方が不健全なのではないでしょうか?

井上靖先生の言葉は、これはこれで素晴らしいお言葉だと思います。

ですが、2023年の今は、

「努力する人は自分の不甲斐なさに不平を述べ、怠けている人は計画性のない希望を語っている」 

というような世の中になっているのではないかと思えてしまうのです。いかがでしょうか、皆さんはどう思われますか?

努力する人、怠ける人。あなたはどちらですか?還暦過ぎの私は、若い時よりも、怠けてはいると思いますが、でも未練のあることには、意味もなく努力している気がします。