どうも「映画/健康雑談」の高岡です。還暦+4です。
前回の【メンタルヘルス002】では私が驚いた「認知症の末期の症状」というワードについてのブログをお届けしました。民間資格ではありますが「メンタル心理ヘルスカウンセラー」と「セカンドキャリアアドバイザー」という資格をもっているのと60数年というこれまでの人生経験で何か皆さんのお役にたてることがあればとの思いから【映画】以外にもブログを書かせてもらっています。

Murray RuddによるPixabayからの画像
今回のこの【メンタルヘルス003】では「認知症」に関する私のまわりにいる方々が、近親者に現れる「認知症」の初期の反応に対してあまりにもストレートに怒りをぶつけすぎると思っているので、少しばかり私の考えを書かせてもらいます。
「認知症」の初期の症状として、「物忘れ」があることは容易に想像出来るかと思います。言った事を忘れてしまったり、さっきやったばかりの事を忘れてしまったり・・。
私の母も最初の頃はよく物忘れをしていました。その頃、認知症の症状というものをまったく勉強していなかったので私もストレートに母親に声を荒げて「さっきそう言ったじゃない」とか「それはもうやったでしょ」と言ってしまっていましたね。自分の親という極々近しい存在であるだけに言いたいことをストレートに言ってしまうわけです。今、思うと、もっと早くから「どう対応すべきなのか」ということを学んでおけばよかったなぁを思います。
私が母の症状が悲しいかな「もう完全に認知症」だと気づいた時のことをお話しすると・・・。
ある日、東京のオフィスで仕事をしている時、丁度、お昼休みの時間に母から電話がありました。出てみると「テレビのリモコンが電池を取り換えても点かないから明日土曜日だからちょっと来て見て頂戴」という内容でした。
(「明日土曜日だから」というフレーズは、今思うとその頃の母はきっと認知症の入り口だったんだなぁと思うんです。それから数年して亡くなる前2年間くらいは、もう今日が何日で何曜日かなどはほぼ分からなくなっていましたから・・・)
次の日に母のところにテレビのリモコンをチェックしに行きました。母の家に行き「テレビのリモコンがおかしいんだって?、ちょっと見せてよ」と言ってみると、母は「これなんだけど、少し前まではちゃんとテレビ映ったのに、どうしたんだろうねぇ」と母から渡されたのはエアコンのリモコンでした。私は内心、「母の頭が壊れ始めてしまった」とはっきりと認識しました。その時は、もう「怒る」という感情は沸き起こりませんでした。遂に来る日が来てしまったかと思いました。
その後、段々とではありましたが、母は「テレビのリモコン」「エアコンのリモコン」そして「携帯電話」の区別がつかなくなってしまいました。内心これはダメだと思い、それぞれのリモコンの裏に「テレビ」「エアコン」「電話」と書いた大きな紙をセロハンテープで上手く貼って「使う前に裏をみるんだよ」と言って静かに母に説明しました。するとこの裏書は効果があり母はどれがテレビのリモコンだか分かるようになりました。
自分の母親が認知症になるなんて思っていなかった頃は母に対して「どうして分かんないんだよ~」と強い口調で罵倒するくらいの勢いで母に言葉をぶつけていました。今思うともうあの頃から「初期の初期」の症状が現れていたのかもしれません。その頃、どうしてもっと物静かに諭すように言葉の受け答えが出来なかったのだろうかと後悔しています。
きっと日本の何処かの家庭で同じようなことが起こっているのでないかと思い、今日、このブログを書いております。もしも自分の父親、母親、おじいちゃん、おばあちゃんがなんだかおかしなことを言っているなぁと思ったら、語気を荒くする前に、ちょっと冷静になって、怒り口調にならずに、ここはもしかすると高岡のおっさんが言っていた「認知症」の「初期の初期」の症状なのか?くらいの気持ちになって頂き「どうして分かんないんだよ~」の代わりに一瞬心を静めて「それって〇〇〇〇じゃないの?」と優しく聞いてあげてください。
我々がこの世に生まれて、ハイハイして、初めて自分の足で立って、言葉は話せるようになってからも、眠くなればピーピー泣いて親には面倒を見てもらってきていたんです。みんな、みんな忘れてしまっているんですが、よ~~くよ~~~く思い出すと、我々は自分一人だけの力で大きくなったんじゃないんです。今でこそ一人前の大人になっていますが・・・・。
だから、我々こどもは、ある時期から自分の親に対して、子供の時に面倒を見てもらった分、今度は自分が親の面倒を見る、恩を返すという気になれば、何の苦痛もなく、親に接することが出来るのではないでしょうか?
「そんなことはねぇ」というご意見もあるかと思います。私自身、以前から言っていますが、4歳で父親がいない母子家庭育ちです。成人するまで、父親には恨みの感情しかありませんでした。恩義のない相手の面倒までみましょうよなどとはこれっぽちも思いませんが、お世話になったと思える人達には、出来る限りの恩返しをしたいじゃありませんか。ここの部分は「人生いろいろ」「家庭いろいろ」なので、さまざまな考え方があるから一概には言えませんが・・・。
ただ「認知症」になり始めている人に向かってストレートに「なんだよ、このじじい(ばばあ)、同じことばっかりいってんじゃねーよ」と語気を荒げてしまうのは、止めにしませんか、是非とも、お願いします。