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【映画081】「愛しのミュージカル映画たち」その③「イースター・パレード」「巴里のアメリカ人」をご覧頂くと「タップダンス」の素晴らしさを堪能出来ますよ!!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!

このブログの前回、前々回【079】【080】で「愛しのミュージカル映画」というイベント上映がテアトル系の劇場にて2月25日(金)から始まるとお伝えしました。以下をクリックして頂きますと正式ホームページに繋がって、各作品のあらすじ、出演者、公開劇場などの情報をご覧頂けます! https://theatres-classics.com/

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Pixabayからの画像

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劇団ひとりさんが監督した「浅草キッド」の中で大泉洋さんと柳楽優弥さんともに「タップダンス」を披露していましたねぇ。そして、大泉洋さん演じるビートたけしさんの師匠である「深見千三郎氏」が「おれは芸人だよ~」というその言葉の中には、あの時代にはまだまだ距離的にも、遠かったアメリカはハリウッドのスターたち、それこそフレッド・アステアやジーン・ケリーといった銀幕のスター達が見せる本場のタップダンスこそが本物であり、ひと味もふた味も違った「あの妙技」を備えていた達人たちこそが「芸人だったのだろうなぁ~」などと思ってしまうのであります。

 

今回の2月25日からの劇場上映は厳選された6作品なのですが、そのうちの2本に「イースター・パレード」「巴里のアメリカ人」があります。この二つの作品の「あらすじ」「キャスト」などは上の正式ホームページの情報をご覧頂くとしまして、私の方からは、この二作品の中の是非とも注目して頂きたいシーンをご紹介させて頂きます!

「イースター・パレード」

この作品は何といっても、この当時、ミュージカル映画のトップスターであった「フレッド・アステア」「ジュディ・ガーランド」初めて共演した作品だということ。映画がはじまって早々のところで、主人公のドン・ヒューズ(フレッド・アステア)ンスのパートナーの女性へのプレゼントを買うために「雑貨や楽器」などを置いているお店を訪れます。そして「大きなうさぎの人形」を見つけます。でも、それを一人の少年が先に手に取ってしまいます。するとドンは、少年の気を引くためにダンスとスティックさばきを披露するのですが、「正に芸人の真髄」を身に着けたマスターそのものといった感じがあり、まさに「妙技」と言っていいダンスで映画はロケットスタートをします。

しかし、その直後プレゼントを買ったダンスのパートナーから「パートナー解消」を言い渡されてしまいます。

仕方なく、彼は新しいパートナー探しをします。そこで「ジュディ・ガーランド」扮するハンナ・ブラウンに出会うことになります。二人ともダンサーの役なので劇中は軽快な音楽に乗って舞台の上で踊る二人の姿がたっぷりと堪能できます。ヒューズと元パートナー、ハンナとヒューズの友人たちの恋模様が微妙に交錯しながら、物語は進んでいきます。

映画の後半になると、この映画のために書かれた「カップル・オブ・スウェルズ」という曲で二人は踊るのですが、二人は継ぎはぎのある黒のシルクハットにテール(燕尾服)を身にまとい、歯も一部を「お歯黒」にして、お金持ちを少し揶揄しているかのようなコミカルな演技を織りまぜて素晴らしいダンスを披露してくれています。このシーンを劇場の大きな画面で観られるという事は今やとても貴重な事だと思います。なんだか胸がワクワクしてきます。

実は、この作品、ジーン・ケリーが主演で撮影が始まっておりました。しかし、彼が足首を骨折して撮影が困難になってしまったが為に、すでに引退を表明してスケジュールが空いていたフレッド・アステアが急遽、代役を引き受けたという経緯があります。「イースタ・パレード」の評判が良かったので、フレッド・アステアに色々な企画が持ち込まれることになり、彼は「引退」を撤回して、作品に出続けることになったのだそうです。

 

「巴里のアメリカ人」

「雨に唄えば」という代表作があるダンス・ミュージカルの大スターと言えば、言わずもがなのジーン・ケリーなわけですが、彼のもう一つの代表作が今回、劇場の大きな画面で観ることが出来る「巴里のアメリカ人」なのです。

私、この作品を初めて観た時、映画が始まってからしばらくの間、映画の良さが分からず、なかなか映画の世界に入り込めずにおりました。「この映画、評判が凄く良いのに、どこが面白いのだろう。それにしてもジーン・ケリーって結構、リチャード・ドレイファスに似てたんだ」などと思っておりました。しかししかし、どうしてどうして、彼が町中で子供たちに英語の単語を教えるシーンあたりからぐいぐいと映画の世界に引き込まれていきます。そして、中盤からラストのクライマックスは、セットも大がかりになってきて、ジーン・ケリーだけでなく、多くのダンサーたちが参加してきて、それこそ歌とダンスが大きなうねりとなっていきます。この大がかりなセットでのダンスシーンは是非とも劇場の大画面でご鑑賞いただきたいところです。フレッド・アステアのタップダンスも素晴らしいのですが、この「巴里のアメリカ人」でのジーン・ケリーのタップダンスはもしかすると「最高峰」かもしれません。それほど軽快で見ているものの心をも躍らせてくれます。素晴らしいです!!

「巴里のアメリカ人」は、第24回アカデミー賞で8部門でノミネートされて、作品賞・美術賞・撮影賞・衣装デザイン賞・作曲賞・脚本賞といった6部門で受賞を果たしました。  

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この時代のハリウッドミュージカル映画は、その後の日本映画にも大きな影響を与えたように思います。日本の映画界では1960年代になると植木等主演の「日本一シリーズ」が製作されていきますが、植木等色が強いので、劇中に歌や踊りも入っては来ますが、ミュージカルというよりも、日本独特の、それこそ当時の東宝独特の「ミュージカル?映画」であったように思います。映画の中で使われているサウンドトラックの曲調と、この「巴里のアメリカ人」で使われている曲調が、結構ノリが似ているように思えてしまうのは、私だけでしょうか?この辺りを見ても確実に影響があったように思えますし、北野たけしさんが監督した「座頭市」でのラストを飾る農民たちによるタップダンスと日本の舞いとが融合して盛り上がる踊りのシーンにも、ハリウッドのミュージカル映画の影響が見てとれたりするのであります。