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【映画059】劇団ひとり監督 NETFLIX「浅草キッド」かなりいい出来だと思います!!

どうも「映画/健康雑談」高岡です!

劇団ひとりさんが監督したNETFLIX「浅草キッド」を観ることが出来ました。ひとりさんが「浅草キッド」を映画化していることを知らずに、私はこのブログとは別にもう一つ書いているブログの方で「フランス座で修行した渥美清さん、萩本欽一さん、ビートたけしさん」のことを書いていたので、偶然にも少し前に「フランス座」の歴史に思いを馳せていたこともあり、いや~~、かなり良い映画に仕上がっているなぁと思いました。見ながら3回も涙を流してしまいました。

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Sabine LangeによるPixabayからの画像

前からこのブログでもお話ししていますが、私自身が30歳で結婚するまで(1961-1991)浅草に近い墨田区押上で暮らしていたものですから浅草という町にはかなり頻繁に訪れていました。

もはや現実の世界では見ることが出来ない「ビートたけしさん」がフランス座にいた頃(1972年当時)の浅草ロック街、特に「フランス座」周辺の浅草の古い町並みが観られただけでもかなりこみ上げる物がありました。(映画の中の町並みはおそらくCGだとは思いますが・・) 

この当時の私はまだ小学6年生でしたから浅草東宝で「ゴジラ」、浅草松竹で「男はつらいよ」といった映画を観ることはあってもストリップをやっている「フランス座(東洋館)」に入れる年齢ではありませんでした。やっと入れるようになったのは大学生になってからでしたかねぇ~。まあ、その頃はもう「たけしさん」はテレビで大活躍で「俺たちひょうきん族」でガンガン日本中を笑わせていましたね。当時の私は土曜日の夜になると友達の家で一緒にテレビを観て大笑いをしていました。

まあ、そんな私の思い出噺しはこの位にして。

 

NETFLIX presents 「浅草キッド」に関してですが、どうして日本資本の映画会社がこれを作ってくれずにNETFLIX社なのでしょうか?浅草が舞台の映画だというのに・・。日本の映画会社、映画を製作するテレビ局はこの話しの映画化をどう思っているのでしょうかねぇ、まったく?日本資本による面白い「日本映画」を待ち望んでいる「いち映画ファン」としては何だかとても気になります。劇団ひとりさんが監督・出演して、同様に大泉洋さんが主演だった「青天の霹靂」は東宝さんの配給だったと思いますが、これはNETFLIXなんですねぇ。

 

ビートたけしさんの「芸人への道」は、大学を中退して、「浅草の深見」と呼ばれた「深見千三郎師匠」に弟子入りするために浅草の「フランス座」というストリップ劇場のエレベーターボーイになるところからスタートします。ビートたけしさんの若かりし頃を柳楽優弥さんが、その師匠である深見千三郎氏を大泉洋さんが演じています。

 

※以下はYoutubeに上がっているオリジナルの予告編になります!


www.youtube.com

 

師匠・深見千三郎氏の浅草かたぎで「ばか野郎」を連発する一本気で芸人魂の塊のような人物で「テレビの時代」になっても尚テレビの世界には出て行かず、「浅草の舞台」一筋にその芸人人生を全うした人なので「映像」というもの、舞台にあがっている映像が少しあるだけで、本人が素で映っている「記録映像」はほぼないようなので、師匠の役どころは、おそらく色々と伝え聞こえてきている彼に関する情報を元に「劇団ひとりさん」と「大泉洋さん」が練り上げていったに違いありません。ビートたけしさんが「深見さんの生前の人となりを知っているのは俺と萩本さんぐらいなもんじゃないの」と言っているぐらいですから。

 

ですが映画「浅草キッド」の大泉洋さんの演技は素晴らしいです!!。セリフまわしに「ばか野郎」というワードがかなり多い気がします。これは私の独断と偏見なのですが、戦後から昭和40年代にかけて東京の台東、墨田、足立、江東、葛飾あたりの下町では確かに普通の人と人の会話の中で「ばかやろう」という言葉は多く使われていたように思います。男性は「ばかやろう」を、女性の場合は相手に対してよく「バカ」と言っていたように思います。そういえば寅さんが主人公の「男はつらいよ」で妹さくらさんが時々泣きながら寅さんに向かって「お兄ちゃんのバカ」と言ってたりしますよね。だからもしかしたら東京の下町の人たちは他の地域の人たちよりも頻繁に「バカ」「バカ野郎」を使っていたかもしれません。関西の方の感想は関東の人はあまりにストレートにすぐ「バカ」という言葉を使いすぎると感じているそうです。

関西では何となく親しみの感情を込めて「アホ」と言っているとのことですが、でも「下町育ち」の人間からすると、相手を心から罵倒する意味合いで「バカ野郎」とは言っておらず、相手への「愛」を込めて発する「ばか野郎」があるのだという事を力説したいです。

 

それと「たけしさん」を演じている「柳楽優弥さん」の演技がこれまた「すんごく良いのですよ!!」たけしさんになりきって演じてくれていますよね。我々一般人が知る前の「浅草フランス座」時代の「たけしさん」の姿をね。柳楽さんご本人も「タップダンスが大変でした」と言っていますが、そのタップダンスのシーンも音楽に合わせて実に軽快で観ているこちらの方もとても気持ちよく楽しむことが出来ました。たけしさんの話し方に関しては物まね芸人の「松村邦洋さん」からしっかりとレクチャーを受けたのだそうです。その特訓の成果は、彼の顔の表情の演技と肩の微妙な動きに表れていると思います。兎に角「素晴らしい」のひと事に尽きます!!

 

ストリッパーの役で鈴木保奈美さんと門脇 麦さんが出演しています。もちろん二人とも「裸」にはなりませんが、「歌」と「踊り」にとかなり頑張ってくれています。門脇 麦さんって「歌」も上手いんですねぇ。

 

年が経ち、大御所になった「ビートたけし」さんが出てくるシーンがありますが、最初「えぇ、たけしさん本人がカメオ出演してるの??」と思ったのですが、あれはおそらく「たけしさん」の顔を特殊メークをして柳楽さんが演じているのだと思います。映画の最後のクレジットを見ていたら「ビートたけしの声」の役名のところに「松村邦洋さん」の名前がありました。このクレジットからすると映画の中での特殊メークでの「たけしさん」シーンの声のところは全て「松村さん」がアテテいたということなのでしょうね、きっと?!本当に本物かと思いました、いや~驚きました、本当に凄い!!

あの時代の「浅草」の雰囲気、心意気、人情が存分に味わえて、浅草が誇る「深見千三郎師匠」にスポットライトが当たっていますので浅草演芸を影ながら応援する身としては何とも待ちに待った作品が出来あがってくれたなぁと感慨無量です。ただただ劇団ひとりさんに感謝です!!本当にありがとうございます!

お薦めの作品なので、皆さん、是非ともご覧になって下さい!!

※以下は私が今別途書いているブログ「一流人じゃなくても夢は叶えられる 人生ほど重いパンチはない」の中で「フランス座」のことを書いたブログ(記事)の転載になります。お時間ある方はどうかこちらもご覧ください!

blog.t-takaoka.com