どうも「映画/健康雑談」の高岡です!還暦+4です!
今日は柴又で11月1日と2日と行われている「寅さんサミット」の初日の方に行ってきました。いやいやとてもとても盛況でした。私同様、寅さんを愛する人たちが集合しているのと、撮影した幾つかのロケ地の皆さんがそれぞれの自分たちの地方の自慢の美味しいものをテント内で販売していたりしてイベントはとても盛り上がっていました!

山田洋次監督は新作「TOKYOタクシー」の公開が11月21日なので、そちらの宣伝活動に注力なさっているまっ最中なわけでして、今回の「寅さんサミット」には参加しないのではないかと思っていたのですが、ところがどっこい(表現が古いね)、しっかりとトークショーのイベントに参加なさっていました!


今日登壇したのは山田洋次監督、くるまやの店員・三平役でお馴染みの北山雅康さん、そして自身「寅さん大好き」自称寅さんファンというヒコロヒーさんの御三方でした。皆さんご存知のとおり「男はつらいよ」は最初はテレビドラマであったわけです。最終回で「寅さん」がはぶに噛まれて命を落としてしまいました。するとテレビ局に「どうして寅さんを死なせたんだ!」という抗議の電話が殺到したのだそうです。そういった経緯もあり映画版の「男はつらいよ」が製作されることになっていくわけです。
今日のイベントで、山田監督は最初の第一作目の「寅さん」の生まれ故郷となる舞台を東京のどこの町にするのかと考えた際のエピソードを話してくださいました。
映画化するにあたって「東京の下町の良さをずっと保持しているところはどこなのだろうか?」、東京は焼け野原になることを経験しているので、昔からの東京の風情ある景色を残しているところはどこなのかという問いに中々マッチするところが思い浮かばなかったそうです。色々と候補を挙げて考えていくなかで「葛飾の柴又というところはどうだろう?」ということで「柴又」を実際に訪れて帝釈天やその前に続く両脇にお店がある参道を歩いてみて、最初に柴又を訪問してすぐに「ここで撮影しよう」と決めたのだそうです。そして、寅さんが最初に言う有名なセリフ「生まれも育ちも葛飾柴又です」という「葛飾柴又」という語呂というか語感がとても良いと思ったのだそうです。
そして1969年に映画「男はつらいよ」の第一作目が公開されることになったわけですが、その年から50数年が経ちましたが、映画は50本も製作されて、「寅さんサミット」も今年で11回目を迎えるのだそうです。なんともまぁ、昔から「男はつらいよ」を観続けてきている我々映画ファンにとっても自分のことのように本当に感慨深いものがありますですねぇ。
今日のイベントでも柴又の町の良さは、いつ訪れても変わらないというところであるというお話しがありました。山田監督は、葛飾区、参道のお店の方々、商店街の皆さんに何とか柴又の町の風景・様子が変わらないようにしていただけないかとお願いをなさったとおっしゃっていました。
私の記憶違いでなければ、参道の中のあるお店が経営がうまくいかなくなって、お店そのものなのか、その土地を売ってしまうという話しがあったと記憶します。その話しを聞いて、その場所にもしもマンションでも建ってしまったら「男はつらいよ」の世界が壊れてしまうと思い、かなり気持ちが落ち込んだことがありました。
でも、今日、参道を通って、そのお店はしっかりと営業を続けていたので、私は簡単によかったなぁと思ってしまったのですが、きっと地元の方々は、かなり苦労なさったのではないでしょうか。記憶違いだったら、お許し下さい。
引き合いに出してしまい、大変恐縮なのですが、今でこそインバウンドで大変多くの観光客が押し寄せている浅草ですが、その昔は、日本の主要な映画会社が皆さんこぞって映画館を所有していたのですが、それが昭和40年代、50年代、60年代と段々と浅草に人が来なくなってしまい浅草の六区街に閑古鳥が鳴くという時代が続くことになってしまうのです。映画会社は自分たちの映画館の閉館を余儀なくされて、土地が売却されて、それがマンションになったり、別のビジネスのビルに代わっていってしまっていったわけです。そうして今インバウンドで人がやってきて賑わっている町に映画館が無いという悲しい状況になってしまっていたりするのです。
きっと山田監督は「柴又」は、なんとか、古き良き時代の佇まいをしっかり残していってほしいと思われたに違いありません。そして、その「思い」を柴又の関係者の方々がしっかりと受け止めて、柴又の昔からの佇まいが存続し続けて、それが町のバリューとなり、「寅さんサミット」でファンの方々が集い、心通わせて、楽しめる町、行くバリューのある町としてそこに存在してくれている素晴らしいプレゼンスある町になっていると思いました。ですから、今日は本当にとても嬉しい思いでイベントに参加させて頂きました。柴又の皆さん、実行委員会の皆さん、松竹の関係者の皆さん、本当にありがとうございます。感謝です!
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今日のトークショーの中では11月21日に公開になる「TOKYOタクシー」の話しも出てきまして、その中で司会者から山田監督に「木村拓哉さんという役者さんは監督としてはどういった役者さんだったでしょうか?」という質問がありました。山田監督は、以下のようにコメントしています。木村拓哉さんのことを絶賛していました!
「自分の中にこうひとつ何かしっかりしたものを持ってい
るというかなぁ。自分の出番が終了してもさっと帰える
こともなく、他の役者さん達の撮影が行われているのを
みている。ちょっと、スターとしては珍しいですね。あ
んなに真面目な人はね。それは、彼の映画作りの場合、
こういう風に振舞うべきだという考え方をきちんと持っ
ている男だなぁと思って、とても 現場ではとても気持
ちよく仕事が出来ましたね。」
そして、今日のブログの最後になりますが、イベントの女性の司会の方から山田監督と木村拓哉さんが一緒に「山田洋次ミュージアム」で過ごされた際の模様がYouTubeに上がっているので是非ご覧くださいというご紹介がありました。以下がそちらになります。時間として29分強ございます。じっくりご覧になってみてください。どうかごゆっくりとご覧になってくださいね!とても貴重な映像だと思いますので!!