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「エイリアン」シリーズ考察 その③【映画218】

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!還暦+4です!

ディズニー+チャンネルにて「エイリアン:アース」が8月15日から配信されています。9月25日(木)、第8話(シーズン1最終話)がオンエアされ始めました。「エイリアン:アース」はシーズン1をすべて観終わってから後半戦の感想をお送りするつもりです!

これまで製作されてきた「エイリアン」シリーズについて「その①」「その②」とお届けしてきました。今回はその続きになります。

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Sabine Langeによるpixabayからの画像

⑧「エイリアン:コヴェナント」

        監督:リドリー・スコット

        脚本:ジョン・ローガン 

           ダンテ・ハーパー  

        製作:デヴィッド・ガイラー
           ウォルター・ヒル
           リドリー・スコット 

           音楽:ジェド・カーゼル
           ジェリー・ゴールドスミス                                                                                         

           (フッテージ使用)
 
           マルク・ストライテンフェルト

           (フッテージ使用)

      製作会社:20世紀フォックス
         TSGエンターテインメント
         スコット・フリー・プロダクションズ
         ブランディワイン・プロダクションズ
 

       出演:マイケル・ファスベンダー
          キャサリン・ウォーターストン

      日本公開:2017年09月15日

2012年の日本の劇場公開時に映画館で鑑賞してその衝撃的なラストに結構ショックを受けて帰ってきたのですが、あれから10数年経って見直してみると「なるほどなぁ」と思えてしまっているのは歳を重ねるということなのでしょうか。リドリー・スコット、製作陣の思考・構想の奥深さを感じる貴重な一本となっています。「なるほどなぁ」と思えるようになった背景には世の中がこれほどまでに「AI」を連呼するようになってしまっていることがあることは否めません。劇中のアンドロイドを演じているマイケル・ファスベンダーは本作でも前作でデイヴィッドというアンドロイドの役を演じていましたが、本作ではデイヴィッドに加えて、別のもう一体のアンドロイドであるウォルターじています。それと我々は彼の行動を通して「アンドロイドはエイリアンと共存しえる」ということを知る事になります。人間の場合、人間は生き物なのでエイリアンたちは人間を捕獲して寄生する対象物とみなして襲ってきますが、アンドロイドには積極的に襲いかかろうとはしませんし、コミュニケーションが取れる存在になりうることが観ているとわかります。

この2体のアンドロイドを演じているマイケル・ファスベンダーについて書きたいと思います。彼の「コヴェナント」のラストにおける不敵な笑顔を見た時に「なんてこの役者は嫌な奴なんだ」と思ったりしたのですが、これは彼の演技が真に迫っている証拠だからだと今は認識しています。

YouTubeなどでインタビューを受けている普段の彼の姿をみていると極々普通のまったく嫌味のない男性だということが分かります。その彫りが深くて顔のパーツがしっかりくっきりとしている為、アンドロイドを演じるにはぴったりの顔立ちをしていると言っていいでしょう。それゆえに感情が薄く理路整然とした理論に沿った思考に基づく言動を行う役柄にはもってこいの顔だとも言えるでしょう。彼はすでに35本以上の映画に出演しています。SF映画ファンであれば「Xメン」シリーズでマグニートーとこれまたクセの強い役を彼がこなしていたことをご存知の方も多い筈。

※以下はYouTubeにあがっている映画「エイリアン:コヴェナント」2017年公開前の公式予告編です。


www.youtube.com

このマイケル・ファスベンダーのプライベートの話しですが、彼の奥さんも役者さんだということを皆さんはご存知でしたか?恥ずかしながら不覚にも私は彼の奥さんが実は有名な女優さんだったとつい最近知ったのです。彼の奥さんの名前はアリシア・ヴィキャンデル。すでに20本以上の映画に出演。出演作には「エクス・マキナ(2014)」「ジェイソンボーン(2016)」「トゥームレーダー  ファーストミッション(2018)」等々があります。このブログで特筆しておきたいのは「エクス・マキナ(2014)」での彼女の役柄がロボット・ガイノイドだということ。そうなのです、この夫婦はそれぞれが出演しているヒット作でロボット・アンドロイドを演じている稀有なカップルなのです!!珍しいですよね~~、夫婦して人類の脅威となるアンドロイドを演じているなんて・・・!!

 

「プロメテウス」「エイリアン:コヴェナント」でリドリー・スコットは描きたいことは描ききったであろうと私は思っていました。しかしながら、この次の作品「エイリアン:ロムルス」では監督ではないもののプロデューサーとして「エイリアン」作品に参加しています。もはやリドリー・スコットは関わらなくてもよいのでないかと勝手に思ってしまうのですが、どうして彼が「ロムルス」に関わろうとしたのか、映画の内容から推測していってみましょう。

 

⑨「エイリアン:ロムルス」

        監督:フェデ・アルバレス

        脚本:フェデ・アルバレス             

        製作:リドリー・スコット

           マイケル・プラス

           ウォルター・ヒル

          音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ 

      製作会社:20世紀フォックス  
         スコット・フリー・プロダクションズ
         ブランディワイン・プロダクションズ
 

       出演:ケイリー・スピーニー

          デヴィッド・ジョンソン

      日本公開:2024年09月06日

本当に「エイリアン」シリーズというのはブランディワイン・プロダクションズという会社が創り続けてきているんですねぇ。プロデューサーとしてウォルター・ヒル氏の名前もずっとあるのですが、私からするとウォルター・ヒルという人はエディ・マーフィーとニック・ノルティが共演した「48時間」シリーズ、「ザ・ドライバー」などの監督さんというイメージが強いんです。でも「エイリアン」作品のプロデューサー欄にずっと彼の名前があるのをみて「エイリアン」シリーズというのはウォルター・ヒル氏のライフワークとなっていると言っても過言ではありませんね。リドリー・スコットのイメージが強い「エイリアン」シリーズですが、プロデューサーとしてずっと関わっているのはウォルター・ヒルの方なので「エイリアン」シリーズはウォルター・ヒルの代表作でもあるのだと認識を新たにしておいた方がよさそうです! 

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さて、リドリー・スコットは「エイリアン:ロムルス」ではプロデューサーとして参加しています。「プロメテウス」「エイリアン:コヴェナント」の2作品を監督して彼なりの解釈を出し尽せたのではないかと感じていたのですが・・・・。

確かに「エイリアン」の第1作目から基本的な伏線として存在していた会社(ウェイランド・ユタニ社)から各話に登場しているアンドロイド達に与えられてきた秘密のミッション。人類を地球から植民地となる星に「人間を移住させる」という計画を実施していく過程でアンドロイドたちは「人類のため」という大義名分を掲げている?会社がしようとしていることを遵守しようとするのだが・・・。

本作では「エイリアン1」に登場していたイアン・ホルムが演じていたアッシュと同型のアンドロイド・ルークが登場してきます。「人類は地球外、宇宙で暮らすには弱すぎる(柔い)存在である」というセリフがあります。彼もまた人類は宇宙最恐のクリーチャーであるエイリアン=ゼノモーフの前ではまったくもって歯が立たず太刀打ち出来ないと考えており「人類がエイリアンを凌駕するにはDNAレベルでの配合を行いエイリアンを越える生物にならなくてはならない」という考えを持つにいたります。そして、そのDNAの配合を行った「Z-01」なる液体が入ったカプセルを生き残った乗組員に船外に、会社に、持ち帰らせようとします。

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※でもアンドロイドの中には「コヴェナント」のデイヴィッドのように、会社側からの指令を拡大解釈?して暴走してしまうアンドロイドも現れてしまうわけで・・・。

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「エイリアン」シリーズは、監督とともに音楽の作曲家も作品毎に変更されてきました。本作では「ブレードランナー2049」をハンス・ジマーと共作したベンジャミン・ウォルフィッシュ が抜擢されています。「ブレードランナー2049」という作品はリドリー・スコットもプロデューサーでしたので、ベンジャミンとは一緒に仕事をした実績があり、今回の起用に繋がったのかもしれません

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さてさて、「エイリアン:アース」ですが、すでに第1シーズンの最終話が配信されています。ますますアンドロイドという存在がキーになっていく気配です。観終わってから別ブログに自分なりの感想を書かせて頂くつもりです。それにしても「エイリアン」という生物は現実の世界には存在していないわけですが、今や世界中の人が宇宙にはこんな奴がいるかもしれないと思っているのではないでしょうか?