どうも「映画/健康雑談」の高岡です。還暦+V3です。
ハリウッドが生んだタイムトラベル映画の名作と言えば、誰もが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の3部作を挙げると思います。年が結構離れているのに何故かコンビであることが当たり前のような「マーティとドク」!
Sabine Langeによるpixabayからの画像
この3部作の中でドクがタイムマシーンの装置を発明して、その装置を使って「マーティとドク」はウエスタンの時代から2015年、そして更に未来まで時間・時代を越えて大活躍するSF冒険活劇な訳です。
「パート1」では「マーティ」を乗せタイムマシンとなったデロリアンが1955年に到着します。そして、主人公マーティは自分の両親が恋に落ちるように奮闘します。二人が恋に落ちると確信出来た後、ドクはマーティを彼がやってきた未来(1985年)に送り返す方法を思いつき、それを実行に移します。それは町の時計台に落ちるとされる雷・稲妻を利用して、タイムマシンを稼働させる動力である1.21ジゴワットの電力を確保・利用するという方法でした。そして、映画のクライマックスでは見事に雷・稲妻を利用してマーティを乗せたデロリアンを未来へ帰すことに成功するのです。
このシリーズ「パート2」では、ラスト近くでドクを乗せたデロリアンが空中でホバーリングをしているのですが、悪天候のために、不安定な状態で漂っています。そこに落雷があり、デロリアンがその稲妻の光とともに姿を消してしまいます。この稲妻がデロリアンに直撃した瞬間におそらく1.21ジゴワット相当の電力・動力がタイムマシン装置を作動させてしまい、ドクをウエスタンの時代へとタイムスリップさせてしまったのです。
つまりが映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」においてタイムトラベルに必要なものとは
①「ドクが発明したタイムトラベルを推進する装置」
②「1.21ジゴワット相当の電力」
③「時速88マイル(時速140.7キロ)の速度」
なのですが、中でも1.21ジゴワット相当の電力を得る方法として雷・稲妻は重要なファクターとして扱われています!
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昨年(2023年)公開され大ヒットした「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」もタイムトラベルを扱った映画と言えます。母子家庭の高校生である加納百合は母と喧嘩をして家を飛び出してしまい裏山の防空壕で一夜を明かしてしまいます。そして翌日目を覚ますと見たこともない風景の町にいることになります。彼女は一夜のうちに戦時中の1945年の過去へとタイムスリップしてしまいます。彼女はおそらく気づいていないのですが、一夜を過ごしたあの裏山に、実は雷が落ちていたのです!
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そして、今(2024年11月)、劇場でヒットしている「侍タイムスリッパー」(監督:安田淳一、主演:山口馬木也)もタイムトラベルものなのですが、やはりタイムトラベルを引き起こした原因が落雷になっているのです。
※以下のYouTubeに正式に上がっている動画です!
「侍タイムスリッパー」の映画自体の内容紹介は他の方のブログに譲るとして、私はこの落雷によるタイムトラベルに注目してみます。
【ねたばれ注意】以下はまだ映画を観ていない方はお読み頂かず、映画鑑賞後、今一度、こちらのブログをご訪問くください!!お願いいたします!!
あの~、この映画を更に面白くしているの実はこの題名だと思います。「侍タイムスリッパー」というタイトルですが、映画を観た後によくよく考えるとこのタイトルは「侍タイムスリッパーズ」なのです。この事を伏せていることが、この映画のヒットの一因だと思います。映画の前半では過去の侍同士の切り合いが行われているシーンがあります。この切り合い(チャンバラ)が行なわれているところに、こともあろうに雷が落ちるのです。そして、閃光とともに侍たちの姿は消え失せてしまうのです。そして、次のシーンでは、侍の一人が現代の撮影所の中に現れるのですが、彼はそこがもはや侍の世の中でなくなっているとは思いもしていません。さてさて、という物語な訳です。そして、映画は彼を主人公にして進行していきます。我々も彼を取り巻く人間模様が描かれていくので、彼のこの時代での生き様を見続けていきます。
でも、よくよく考えてみると、確かに過去に真剣にチャンバラをしていたのは全部で3人だった筈。でも、映画のメインラインは主人公がどうやってこの世界に溶け込んでいくのかという視線で描かれていくので、あとの二人のことは思考の中から消えてしまっているのです。ですが、あるシーンから、その事を思い出します。そうだよな、タイムスリップしているのは、主人公だけではなかったものなぁ~~と!そこからが、この映画の真骨頂のはじまり・はじまり。
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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「あの花の咲く丘で、」「侍タイムスリッパー」でタイムトラベルに必要なものは落雷になっているのです。そう考えると、今後のタイムトラベル作品では、タイムマシンという装置を使わずに「人間は雷に当たるとタイムトリップ出来る」という設定だけが一人歩きしていってしまうのではないでしょうか?この方法は安く映画を作る上ではとてもいいアイデアかもしれませんが「侍タイムスリッパー」を見て頂いてもお分かりのとおり、この雷が人に当たって時間の壁を越えてしまうという設定だと、元の時代には帰ることは難しいということになってしまいます。すると、やはり、タイムマシーンが必要だという事になるのだと思います!!
それと、思うに、日本人って、なんだかんだ言っても「チャンバラ」と「タイムトラベルもの」が好きなんだなぁと思ってしまうんです、ハイ!