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【映画144】【ネタバレ注意】「仮面ライダー」の初回放送を見ていたシニア世代の私は「シン・仮面ライダー」をこう見ました!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!還暦+1です!

最初のテレビ放送から50周年を迎えた仮面ライダー」ですが、3月18日から庵野秀明監督による最新作の映画「シン・仮面ライダー」が公開となりました。

                                     Sabine Langeによるpixabayからの画像

「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」ときての「シン・仮面ライダー」ですから、盛り上がらないわけはないのですが・・・。

1971年に始まった「仮面ライダー」の初回放送を小学校5年生の時に見ていたシニア世代の私としては、待ちきれずに、公開されてすぐに劇場に観にいってしまいました。私自身は、初代の「仮面ライダー」からすべての「仮面ライダー・シリーズ」を見続けていますが、最近の「ライダー」の中には目が丸くないものも多く登場してきていて、訳の分からない世界で闘っていたりするので、それこそ「仮面ライダー」を名乗ってはいますが、目が丸くないヒーローは「仮面ライダー」を名乗ってほしくないというのが「昭和ライダー世代」の私の望みです。こればかりは、私の勝手な意見ですので、どうぞ聞き流してください。

さてさて、最新作の映画「シン・仮面ライダー」ですが、脚本は「仮面ライダー」の「1号」と「2号」が活躍する物語を上手くまとめ上げていると思います。テレビドラマの中では結構な比重を占めていた「立花藤兵衛」「インターポールの滝」「少年ライダー隊」「きれいなおねぇ様方」といった要素はすっぱりとデリート(削除)しており、かなり原作コミックの内容に従順に描いているように思いました。ですので、当時、漫画コミックを読んでいたシニア世代のファンにとっては映画の後半からのストーリー展開は読めてしまうようにも思えます。

新作映画の展開としては「1号」と「2号」が揃ってからのアクションシーン、バイクシーンにはとても魅力的でワクワクしながら、作品の中にどっぷりと浸からせて頂きました。個人的には、もう50年も前に読んだコミック本の内容がほぼそのまま映像化されているので、本当に感無量といったところです。

今、お話ししたように、この映画作品は原作であるコミック本の内容に沿って従順に作られています。おそらくコミック本の内容に近づけるために庵野監督や製作陣は「本郷猛・1号」を池松壮亮さんに「一文字隼人・2号」を柄本佑さんにキャスティングしたのだと思います。ただ、一番最初のテレビドラマの影響が強いシニア世代からすると「本郷猛・1号=藤岡弘さん」「一文字隼人=佐々木剛さん」が演じた「ダブルライダー」のイメージはとても強く、お二人のイメージを踏襲してくれている役者さん達に演じてもらいたかったですねぇ。池松壮亮さんと柄本佑さんは、お二人ともいい役者であり、好きな役者さんたちなのですが、50年間も初代のダブルライダーのイメージを心に抱いて生きてきてしまっているので、彼らのイメージを自分の心の中から払拭するのは結構難しかったりするのです。

往年のファン狙いのセリフなのでしょうが、オリジナルの二人なら自分達のことを自ら「ダブルライダー」などと呼ばないだろうし、必要ないように思いました。またお互いの名前を「さん」づけなしに呼び合うようにするシーンは興ざめです。

「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と比べてみて「シン・仮面ライダー」は意識してクローズドな世界を創り出してくれています。でも「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」のようにショッカーの出現に逃げ惑う人々(またそういった人々を演じるエキストラ)の人たちがいなかったというのは、個人的にはなんだかとても残念に感じました。

それでも、やはり「ダブルライダー」好きの私としては、この作品には何度も観てみたいシーンがあるので、DVDかブルーレイがリリースされたら、購入して何度もそのシーンを見て楽しむことになるだろうとは思っています。 「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」のDVDは購入していないのですが、この作品のDVDは購入したいです!

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話しは横道にそれますが。2023年の今、「スパイダーマン」や「アントマン3」「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の物語の進行上、だいじになっている「マルチバース (多次元宇宙論)」という考え方ですが、この言葉は1895年にアメリカの哲学者で心理学者のウィリアム・ジェームズによって造られました。多元宇宙が含むそれぞれの宇宙は平行宇宙と呼ばれることもあります。

石ノ森章太郎先生は1975年に「番長惑星」という漫画を少年チャンピオンに連載しています。私の記憶では、この物語は、自分の住む町に、大きな大木があって、その根っこの部分に大きな穴があるのですが、主人公がその穴に入っていくと、この世界と姿形は一緒でも、全く違う世界があって、主人公は、その別の世界にはびこる悪と戦うことになるというストーリーだったと思いますが、その時、初めて「パラレルワールド・平行宇宙(世界)」という概念を知り「別次元の世界なるものがある」という面白いアイデアに触れた最初の作品となりました。

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改造人間が主人公の「仮面ライダー」。ロボット・人造人間が主人公の「キカイダー」。サイボーグが主人公の「サイボーグ009」。21世紀になり、人間の体の一部が機械にとって代わられるようになってきています。きっと医学の進歩は、ロボット工学と一緒になって発展していき、さらに人類の平均寿命を延ばし続けていくことになるのかもしれません。

ここからは、蛇足の意見だと軽く聞き流してください。今、人類は再び、月面に目指しだしています。いずれは火星への有人飛行なども行われるようになっていくのでしょう、きっと。月面にしろ、火星にしろ、宇宙空間を旅するには、兎に角、時間がかかります。宇宙に浮かぶ惑星間を移動するのが日常茶飯事になってくると、我々の健康寿命は70歳、80歳では足りなくなってしまうでしょう。体の一部あるいはほとんどをサイボーグ化して、健康寿命を今の2倍位(?)に持っていければ、宇宙生活にでも耐えられる体になっていくのかもしれません(?)。宇宙空間を移動している間は、熊のように冬眠して、行きたい星に辿りついた時に眠りから覚めて活動するという映画の中で描かれている世界が本当にやってきてしまうのかもしれません。

色々な意味で未来を考える際のヒントとなるアイデアを素晴らしいヒーローたちの物語を通してたくさん教えてくれた「石ノ森章太郎」先生の功績に惜しみなく拍手をおくるとともに、ただただ感謝するばかりなのであります。