どうも「映画と健康雑談」の高岡です!
ブログ【映画028】で「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」は、これぞ「こども映画」と名作という想いで紹介をさせて頂いたわけですが。この作品を監督したのがラッセ・ヘルストレム監督なわけです。ヘルストレム監督はこの作品で注目され、ハリウッドに舞台を移して作品づくりに取り掛かりますが、それがまず1993年に公開された「ギルバート・グレイプ」なのであります。そして、この映画を製作したのは J&M Entertainement というイギリスの会社です。
主演のギルバートにジョニー・デップが、ギルパートの弟で知的障害を持つ弟アーニーの役にレオナルド・ディカプリオがキャスティングされています。今ではもうなかなか実現させることが出来ない二人のトップスター同士の共演です。今、もしこの二人に同じ映画に出演してもらおうと思ったらどれだけの出演料を用意しなければならないのでしょうかね?おそらく小さな映画なら数本分が製作出来てしまう位の額になってしまうのではないでしょうか。
ディカプリオはまだ幼さが残っていた頃「クリッター3」(91) でデビューし、その2年後に1993年にデ・ニーロと共演した「ボーイズ・ライフ」とこの「ギルバート・グレイプ」の2作品に出演しています。大ヒットとなる「タイタニック」が1997年度の作品ですから、映画史にその名を刻むことになる4年前の出演作ということになります。ディカプリオ自身は「タイタニック」ではアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされませんでした。でも「ギルバート・グレープ」のアーニー役の方ではアカデミー賞の助演男優賞部門で初ノミネートされています。「クリッター3」に出てからその次回あるいは次々作にあたる「ギルバート・グレープ」のアーニー役でもうアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされているわけです。さすがです。確かにこの作品でのディカプリオの演技は秀逸です。まるで本当に実生活でも知的障害があるのではないかと思えてしまうほど見事な演技です。
※以下は「ギルバート・グレイプ」のアメリカでの劇場用予告です。(YouTubeより)
さて「ギルバート・グレイプ」は成功作となりラッセ・ヘルストレム監督は、その後ハリウッドで「愛に迷った時」と「サイダーハウス・ルール」(99年公開)という作品を撮りました。「サイダーハウス・ルール」はジョン・アーヴィングの小説が原作となっています。
「サイダーハウス・ルール」の出演者はトビー・マグワイア、マイケル・ケイン、シャーリーズ・セロン、それと ポール・ラッド(「アントマン」)です。競争の激しいハリウッド映画界で彼らは今もしっかりと映画に出続けていますね。それだけ皆さん素晴らしい役者さん達なのだということでしょう。
ヘルストレム監督の出世作の「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」は親のいない少年イングマルが主人公でした。「サイダーハウス・ルール」の主人公ホーマーも孤児であり、アメリカのメイン州のニューイングランドにある孤児院育ちという設定です。
【あらすぎなあらすじ】
トビー・マグワイア扮するホーマーは、セント・クラウズの孤児院で育ちました。そこには生まれた時から父のような存在で自分のそばにいてくれたラーチ院長(マイケル・ケイン)がおり、彼から医学を学んでいました。しかも実地で教わるケースがほとんでした。そこで目にしてしまうのは、望まれない形で「いのち」が芽生えてしまうこと、そして、その「いのち」が消えて行ってしまうという悲しい事実でした。そんなある日、若いカップル、キャンディ(シャーリーズ・セロン)とウォリー(ポール・ラッド)が共にラーチ院長に「望まれない施術」を受けに孤児院にやってきます。
孤児院の外の世界に出てみたいと思うようになったホーマーは、ウォリーの誘いもあり、孤児院を出る決意をします。
初めて見る外の世界、初めての外の仕事──ホーマーはリンゴ農園で働き、収穫人の宿舎“サイダーハウス”で他の労働者と共同での暮らしを始めるのでした。ほどなくして軍人のウォリーは戦地へと召集され、残されたキャンディはホーマーに気持ちが動いていき、互いに惹かれあっていくことになるのですが・・・・。
※以下はアメリカでの「サイダーハウス・ルール」の予告編です(YouTubeより)
この作品は2000年3月26日に行われた第72回アカデミー賞で①作品賞②監督賞③助演男優賞④脚色賞⑤編集賞⑥作曲賞⑦美術賞といった7部門にてノミネートされました。結果、助演男優賞(マイケル・ケイン)と脚色賞(ジョン・アービング)を受賞しました。小説の原作者であるジョン・アービングが脚色賞を受賞していたんですね~。
シャーリーズ・セロン扮するキャンディの恋人で戦地に赴くことになる恋人ウォリーの役をポール・ラッドが演じています。私が当時この映画を観た時、彼が将来、アベンジャーズの一人である「アントマン」というヒーローを演じる役者さんになろうとはまったく想像もしていませんでした。それをいったら主演のトビー・マグワイアもこの「サイダーハウス・ルール」で注目された3年後に「スパイダーマン」で主演に抜擢されて彼が主演の「スバイダーマン」は3本作られましたし、シャーリーズ・セロンは近年は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015),「ワイルド・スピード」シリーズとすっかりアクション映画への出演が増えていますね。
そして、トビー・マグワイアとレオナルド・ディカプリオはプライベートではとても親しい友人なのだそうです。意外です?! (次号へ「つづき」ます!)
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