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【映画026】「フライド・グリーン・トマト」& 作曲家トーマス・ニューマン その①

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!

私のこのブログ【DATA002】で「007」の歴代の作曲家のことを書きましたが、その際に「007」の直近の過去2作品「007スカイフォール」と「007スペクター」で音楽を担当したのが「トーマス・ニューマン」であるとご紹介しました。  今日、ご紹介するのはアメリカのどこかの町に実際にいるような女性たちが主人公の「フライド・グリーン・トマト」(91)という作品です。この作品は、91年に「トーマス・ニューマン」が作曲を担当した作品になります。

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Sabine LangeによるPixabayからの画像

【あらすじ】

夫婦仲がうまくいっていないキャシー・ベイツ扮する主婦エヴリン・カウチーは横柄で自分に対して無頓着な夫とはあまり会話もしたくないと思っていました。そして、気を紛らわせる為にボランティアとして病院に行くことにします。そこでジェシカ・タンディ扮する老婆ニニー・スレッドグッドと出会い親しくなります。ニニーは、自分の身の上に起った出来事をつぎつぎと話してきかせます。そしてエヴリンは彼女の話にどんどんと引き込まれていきます。

その昔、ニニーには兄がいましたが、不慮の事故で亡くなってしまいます。兄の恋人だったルースはフランクという男性と結婚して男の子を出産します。でもフランクはひどい差別主義者でルースはフランクの下から逃げ出します。ニニーは黒人とホームレスにも食事を提供するお店を始めます。このお店の名物料理の名前が「フライド・グリーン・トマト」でした。しかし、黒人の差別主義の集団から嫌がらせを受け続けます。ある夜、フランクがルースと赤ん坊を取り戻すために一人車でやってきます。その頃、ルースは病に侵されて始めていました。そして、その日の夜からフランクは行方不明になってしまいます。ニニーにフランクの殺人容疑がかけられて裁判となります。フランクはどこに行ったのか、分からない状態が続き、裁判は無罪となります。無罪を知ったルースは、静かに息を引き取ります。ニニーの話にすっかり魅せられたエヴリンは希望を持つようになり、ニニーを自宅に迎え入れると心に決めるのでした。

女性が主人公で演技達者たちがしっかりとした「心の劇」を見せてくれる絶品です老人ホームで知り合う二人の女性を演じているのはキャシー・ベイツとジェシカ・タンディですが、二人ともこの作品の過去作でアカデミー賞を受賞しています。キャシー・ベイツは「ミザリー」(90)で、ジェシカ・タンディは「ドライビングMissデイジー」(89)でそれぞれ「主演女優賞」を受賞しています。ジェシカは80歳の時の受賞で「最高齢での受賞」ということで話題になりました。そんな芸達者な二人の共演シーンは、大スター同士なのに、とても自然で極々普通に暮らすアメリカの女性たちを淡々と演じており「凄いなぁ」を思いました。

でも、でもです。淡々と演じて過ぎていて分かったような気になっていましたが、ラスト近くに老人ホームを出てきてしまったニニーが自分の家が無くなっていることへの失望感をエヴリンに訴えるシーンがあります。あの年齢で帰るところが無くなってしまっていることへの失望感。地獄に突き落とされたかのような心情になっているはずです。この物語にはエヴリンがいて彼女が「家に来て!」と誘ってくれています。もしもエヴリンがいなかったら、あまりに寂しすぎる結末を迎えるところでした。

「人生100歳時代」を迎えている今、老年期を如何に迎えて過ごしていくのか、シニアの方々には目の前の大きな課題ではありますが、中年の方は近いうちに自分達の親がどういう老後・介護が必要になってくるのかも考えていかなければなりません。映画はそこまでのメッセージを送ってくれてはおりませんが・・・。

話は変わって。ジェシカ・タンディは1932年にデビューしているんです。女優生活を50年・半世紀以上過ごしてからの「アカデミー賞」を受賞した訳です。なんだかとても「人生」を感じてしまうんですが、皆さんはいかがですか?

若い頃のニニーを演じたのはメアリー・スチュアート・マスターソンで80年代、90年代のアメリカ映画ファンにとってはお馴染みの女優さんです。でも以後は出演作が減ってしまいました。推測ですが、私生活で長男が生まれてから、後に双子ちゃんを出産をしたので、おそらく子育てを優先させてのことだと思います。

 作曲家のトーマス・ニューマンは、この作品の後で「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」「ファインディング・ニモ」などを含む何十もの映画音楽を手がけています。そしてアカデミー賞に15回もノミネートされています。でもまだ受賞歴はないんです。

 この前の私のブログ【映画025】で「ターミーネーター2」が第64回アカデミー賞で最優秀視覚効果賞を受賞したとお伝えしました。その年のアカデミー賞の助演女優賞に「フライド・グリーン・トマト」のジェシカ・タンディがノミネートされていましたが、残念ながらこの作品での受賞はなりませんでした。この作品もとても良い作品ではあるのですが、「作品賞」にはノミネートされませんでした。ちなみに、この年、作品賞としてノミネートをされたのは「羊たちの沈黙」「美女と野獣 (アニメ)」「バグジー」「JFK」「サウス・キャロライナ」の5作品です。どの作品も確かに「作品賞」の候補になるに値する素晴らしい作品ばかりです。そして、実際に受賞したのは「羊たちの沈黙」でした。作曲賞には「美女と野獣」が輝いています。

キャシー・ベイツとジェシカ・タンディは翌年「迷子の大人たち」という作品で再度共演しています。こういうのってなんだか良いと思いませんか。私だけかなぁ、そんなこと思うの・・・。

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