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渋沢栄一を描く「青天を衝け」のドラマ化に感慨もひとしおです!今更ですが!【雑談001】

どうも「映画/健康雑談」の高岡です!

以下の記載内容は、私の別ブログに掲載していた記事に新たに加筆したものになります。以前、読まれている方もいらっしゃるかと思いますが、どうぞご容赦下さい。

渋沢栄一氏の人生を描くNHK大河ドラマ「青天を衝け!」が既にスタートしており、巷では彼をフィーチャーしたテレビ番組や書籍などが数多くあるといった状況になっていますが、改めて渋沢栄一とはどういう人物だったのかというところを整理しておきたいと思います。

 渋沢栄一は1840年生まれで、幼少期を埼玉の血洗島(今の深谷市)で過ごしました。浦賀港に黒船が来た1853年の時は13歳でした。それから5年後、親から結婚するように言われ18歳で従妹にあたる千代と結婚します。尊王攘夷に目覚めた栄一は過激な計画を立てるもそれらを中止して郷里を離れて京都へと向かいます。その後26歳で一橋慶喜に仕えることになり、その働きぶりを認められ、翌年には慶喜の弟である昭武に従いフランスのパリ万博に随行して欧州の実状と文化をその目にします。そして、パリ滞在中に日本は戊辰戦争を経て明治維新を迎えます。渋沢栄一は「論語とそろばん」の精神こそ、日本の将来の礎となる考えの元になると考え、それまで日本には存在していなかった「銀行」や「株式会社」という、彼が外国で学んできた仕組みを日本に持ち込み、根づかせ発展させていくという事に注力していくことになるのです。

これだけ凄い方なのですが、彼の生涯を描く本格的なドラマはそれほど本数は多くなく、その中でも今から43年前の1978年にTBSが制作し彼の人生を西田敏行さん主演で描いた「雲を翔びこせ」は素晴らしいドラマでした。今年(2021年1月と2月)TBS系列にて再放送されていたようですが、2時間枠の単発ドラマでしたが、実によく渋沢栄一の人生を描いていてとても2時間枠のドラマとは思えぬ位、中味の濃い素晴らしい感動作でした。

このドラマの劇中の音楽は都倉俊一さんが作曲なさっていてナレーションを渥美清さんが担当なさっていました。 出演している方々が、これまた凄い人ばかりで、今この方々に集まってもらおうとしたら、かなり難しいのではないかと思います。 

主人公渋沢栄一 西田敏行

栄一の弟喜作  武田鉄矢

千代の兄     柴俊夫

千代の兄     チャー

妻、千代   池上季美子 

川崎麻世、平田満、三浦洋一、三林京子、大滝秀治、入江杏子、長谷川哲夫、蟹江敬三、佐野浅、夫、横尾忠則、松崎しげる、小室等、金子竜之介、その他 豪華メンバーの素晴らしい演者の方々が集結なさっています!

最後の最後のシーンはどこかの土手なのですが、土手の下手からカメラが俯瞰で遠くから撮影していて、西田さん演じる渋沢栄一が一人で土手を歩いてくるんです。すると、その後ろに彼の人生に関わった人達が一人また一人と西田さんの後ろに付いて歩きだすという演出だったのですが、そこで流れた渥美清さんのナレーションがこれまた素晴らしかった。「渋沢栄一」の晩年の業績とその人生を味わい深い声で語って聞かせてくれました。思い出すだけで胸が熱くなってきます。途中でカメラが土手の下から土手の上のカットに変わって、その行列を後ろから捉えます、すると渋沢栄一(西田敏行)が後ろを振り向いて、皆の顔を見て大きく頷いて、後ろに付いてきている方々の顔をワンカット映したかと思うとまた、皆で歩きだす、そして土手の下からの映像に戻る。そんな感動的なラストでした!!

今からおよそ15年前、2004年か2005年辺りだったと思いますが埼玉県深谷市にある渋沢栄一の「生家」と「記念館」を訪れたことがあります。その日は、土日に会社に出て働いた代りの代休日を利用して平日に訪れたこともあり「記念館」には我々夫婦の二人(当時は結婚しておりました)しかおらず、し~んとしている記念館の中をじっくりと見てまわることが出来ました。

そして、途中からなんとありがたいことにわざわざ「館長さん」が私達の所にまでやって来てくださり、色々と事細かく説明してくれたのであります。なんだかとても恐縮してしまったことを覚えています。

その時、館長さんが「いつの日にか渋沢先生の人生を何とか『大河ドラマ』としてやって頂きたいんですよねぇ。それはもう深谷市民全員の願いでもありますから。」と仰っていたことを思いだします。

館長さんと深谷市の皆さんの願いが天に通じたのでしょう。あの時の館長さんの言葉が現実になり、今年(2021年)俳優の吉沢亮さんが渋沢栄一を演じる大河ドラマ「青天を衝け」がスタートしています。私自身も感慨深く大河ドラマを見させてもらっています。

2011年に岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」という小説が映画化されて日本にドラッガーブームが起こったことがありました。このドラッガーとは、かの大御所、経営学者で社会生態学者であるピーター・ドラッガー氏のことを指しているのですが、彼ドラッガー氏自身も「渋沢栄一」の虜になった一人なのであります。この二人は20年間同じ時代を生きていた経緯はあるものの、二人が直接顔を合わせることはなかったそうです。  了