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【雑談029】「脚光をあびる」「時代の顔」になるとは、こういう事なのですね!「青天を衝け!」毎週観てます!!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です。

NHKで放送している大河ドラマ「青天を衝け!」を毎週観ています。私は「渋沢栄一」という人物のファン歴40年になりますが、NHK大河ドラマの方もかなり長い年月観てきています。「青天を衝け!」では博多華丸さんが西郷隆盛を演じていますね。

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FelixMittermeierによるPixabayからの画像

もしかしたら「華丸」さんの演技が「西郷隆盛」に見えないという事を私が書くのではないかとお思いになられましたか?私は「博多華丸大吉」好きなので「ぜんぜんあり」なのであります。それよりも私が今回書きたいのは「西郷隆盛」がドラマの中で「渋沢栄一」と何度か会い、会食をするシーンをみてきて感じたことなのです。

過去の大河ドラマの中で「幕末の時代、そして、明治維新」へと向かう時代をドラマ化した作品がいくつかありました。坂本竜馬、西郷隆盛、新選組など多くの幕末の志士たちの躍動する姿を以下の作品の中で描いてきました。

●1985年「春の波涛」

明治の時代、日本で初めての女優:川上貞奴を松坂慶子さんが演じていました。

●1990年「翔ぶが如く」

司馬遼太郎の同作を西郷隆盛を西田敏行さん、大久保利通を鹿賀丈史さんが演じていましたね。

●2004年「新選組」

脚本・三谷幸喜さん、主演・香取慎吾さん

●2008年「篤姫」

主演・宮崎あおい。音楽・吉俣良。全50回の平均視聴率は24.5%という高視聴率を記録しました。

●2010年「龍馬伝」

主演・福山雅治。香川照之さんが演じた経済人の岩崎弥太郎の視線で描いていました。

●2015年「花燃ゆ」

主演・井上真央。吉田松陰の妹、文の生涯を描く。

●2018年「西郷どん」

主演・鈴木良平。明治維新から150周年の記念作として制作されました。

 

私は歴史学者ではないですし「大河ドラマ」研究家でもないので、歴史上の人物の扱われる「重さ」ということに関して検証出来るような立場にいません。また裏付けするような資料なども持っていません。ただ思うのですが、上に挙げた「幕末の時代、そして、明治維新」へと向かう時代をドラマ化した過去の大河作品に登場してきた人物の「配役」をざっとチェックしてみると「渋沢栄一」という役名が一度も出てきていません。

つまり「渋沢栄一」という「人物」はこれまでは「日本資本主義の父・実業家」と言われてきていましたが、これまで歴代の大河ドラマの中に「渋沢栄一」という人物は登場してきていなかった(?)ようなのです。違っていたらごめんなさい。

ただ、私の記憶に残っているのは大河ドラマではなく朝ドラの方で2015年に放送された波留さんが主役のあさを演じた「あさが来た」で後年”あさ”に影響を与えた人物として登場していました。演じたのは三宅裕司さんでした。ちょっと脱線しますが、この「あさが来た」で”あさ”に影響を与えたもう一人の人物として登場してくる当時「西の五代、東の渋沢」といわれていた実業家・五代友厚(才助)ですが、ディーン・フジオカさんが演じて、当時、凄い人気を博したわけです。今、放送中の「青天を衝け!」の中でも実はディーン・フジオカさんがまたも五代友厚(才助)を演じています。何とも感慨深いことで!こういう配役は稀なケースなので私自身も「あさが来た」をずっと見ていたので、なんだかあの「あさが来た」の別の世界がここに展開されていて「ドラマの世界も地続きなのか?!」と不思議な感じがしています。「青天を衝け」の脚本家が「あさが来た」と同じ大森美香さんが担当しているという事も功を奏してディーンさんの配役になったのかもしれませんね。

過去に渋沢栄一を西田敏行さんが、渋沢喜作を武田鉄矢さん、長七郎をチャーさんが演じた「雲を翔びこせ」(1978年製作)というドラマがTBSでドラマ化されました。とても素晴らしいドラマでした。音楽は都倉俊一さん、ナレーションは渥美清さんが担当されました。でも「渋沢栄一」がブームになるようなことはありませんでした。

 

さて、話しを「西郷隆盛」がドラマの中で「渋沢栄一」と何度か会い、会食をするシーンを見て感じたことに戻しますね。これまでNHK大河でも幕末・明治の時代を描いてきましたが「渋沢栄一」がセリフを語るようなドラマのシーンはなかった訳です。西郷隆盛という登場人物は「翔ぶが如く」「篤姫」「龍馬伝」「西郷どん」の中に登場してきています。うち2つは主役で西郷隆盛を描くには十分な時間があった筈です。同じ西郷隆盛なのに過去の大河ドラマの中で「西郷隆盛」は一度も渋沢栄一とご飯など食べているシーンなど観た覚えがありません。何が言いたいのかというと私はこういうことが「エポックメイキング」という事なのだなぁと思うのです。

我々はたまに「〇〇の歴史に新たなページが刻まれたのです」という表現を耳にしますよね。それって歴史のページに上書きが施された時であり、渋沢栄一という人物の評価で言えば、それは正に彼が「日本国の紙幣の顔」になるということが決定された時になされたのかなぁと思うんです。つまり「渋沢栄一」は遂に表舞台の人になったということなんです。「渋沢栄一」の業績を持ってしても、日本国民全員が認識出来る「偉人」と呼ばれるクラスへランクアップするにはこんなにも時間がかかるものなのだと彼のことを40年も応援してきて本当にシンドイことなのだと思うのです!!

つづく