どうも「映画/健康雑談」の高岡です。
「レジリエンス」というワードに「何それ?どういう意味なん?」という方々も「SDGs」というワードは「なんだか聞いたことあるよ、最近」と思っている方も多いのではないでしょうか?
Murray RuddによるPixabayからの画像
SDGs = エスディージーズ(持続可能な開発目標)
SUSTAINMABLE DEVELOPMENT GOALS
2015年の9月に国連のサミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されている2030年までに達成させようという国際的な目標なのだそうです。その目標は次の17項目です。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基礎をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさを守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
上の17目標ってよくよく見ると普段の生活の中で我々が感じている・いたことが並んでますよね。ともすると「綺麗ごとを言ってるじゃねぇ!」という声が聞こえてきそうですが。でも国連という主要機関が「旗振り役」をしていて2030年までの達成目標なわけですから「綺麗ごと」なのかもしれないけれど我々庶民はそんな「綺麗ごと」を常日頃「何とかならないのかしら」「やる方法がどこかにあるのではないだろうか?」「でも一人じゃ何も出来ないよな。」などと思いながらもどこかで気にしながら生活していたりするんじゃないんでしょうか?
この17項目はどの項目もみんな同意出来るものばかりです。こういった共通目標を掲げられことはとてもありがたいことです。私が子供の頃は「学級の時間」で「世の中から飢餓をなくそう!」ということを話し合ってといたと思うのですが、いつもその「学級の時間」の中だけで先生が「そうですね、そういう心がけをするようにして、皆全員で住みやすい日本・地球を創っていきましょう!」といって授業は終わっていたように思います。
でも、今や「SDGs」をタイトルに掲げる「テレビ番組」も登場し放送されているのをみると子供の頃の「学級の授業」で話し合っていた内容を誰もが共通の目標と認識してその達成をめざしていることは実に「画期的な事」のように思います。別の言い方をすると、今の若い方にはニュアンスが伝わらないかもしれないけれど「ようやく堂々と胸を張って私たちはこの目標達成の為に活動をしているんですよ」と言い切れる時代になったのだなぁと思うのです。逆にそんなSDGsの目標設定になる・ならないに関わらずに自ら率先してその解決に心血を注いで来た方々は本当にりっぱだなぁと思います。そういった方々の心がけや活動があったからこそ世の中はそちらの方向へ動き出していると言っても過言ではないわけですから!
そして今日はもう一つ「レジリエンス」というワードにも注目してみたいと思います。
私が初めてこのワードに触れたのは2019年に5月24日にNHKEテレで放送された賀来千香子さんが司会の「あしたも晴れ!人生レシピ」という番組の中でこのワードに焦点をあてて紹介した回の放送を見た時でした。その時放送された回の副題は「逆境を乗り越えるコツ!“レジリエンス”に注目!」でした。
番組の冒頭ではナレーションで「レジリエンス」を以下のように紹介していました。
現代は突然の病や災害、過酷な労働環境によるストレス(死、事故)など人生にはいつ巻き込まれてもおかしくない逆境が訪れます。
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そんな時、再び立ち上がる為に必要な力:レジリエンスをご存じですか?
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「跳ね返す力 回復力とも呼ばれており 困難な状況にもかかわらず しなやかに適応して生き延びる力」が レジリエンス(resilience)なのです。
精神面を鍛えたいというビジネスセミナーも盛況だと伝えていました。
番組では
◎医療機関の中では「レジリエンス外来」が登場して癌になり余命半年と宣告された女性が「レジリエンス外来」に通うことで心が回復に向かった様子
◎人はどれだけ辛いことに直面しても再び歩きだすことが出来る!ということで東北の大地震・福島原発事故で家や土地、そこでの仕事など そのすべてを失った、ある家族が新たな土地で生活を再生させた様子
を紹介していました。
このご家族は福島原発事故ですべてを失って見事に再生の人生を歩んでいらっしゃるわけですが、その奥さんのコメントが最後の方で流れたのですが、以下のコメントにはとても学ぶことが多いと思いました。
「今の世の中って色々なものやお金がないと心配で生きていけないのに 一文無しっていうか 何もなくなってしまった状態から 山を開墾して種をまくという ただそれだけなんですけど それができるかできないというのは生きていく上で喜びの道なのか それとも心配で心配で立ち直れない状態になるのかの分かれ道だと思った
お金じゃなくても 自分の中に生きる力がある人はたくましくて すばらしいと思いました!!」
=人間が持つ無限の可能性に迫ります=
というナレーションとともに番組は始まりましたが、番組の最後にゲストの安藤和津(かず)さんが放った
人間って生きてさえいれば必ず春は来る
というコメントにすべてが凝縮されていたように思いました。