どうも「映画/健康雑談」の高岡です。
最近は私も映画やテレビ番組を選ぶ選択肢に「アマゾン・プライムビデオ」と「NETFLIX」が加わりました。だからといって今まで通っていたTSUTAYAにまったく行かなくなったということはなく運動がてらにやはりTSUTAYAの店舗にはしっかりと通っています。
AD ImagesによるPixabayからの画像
そんな中、TSUTAYAにはあまり種類がない「ドキュメンタリー」という分野の映像を見ることに最近ちょっとハマり出しています。
「アマゾン・プライムビデオ」「NETFLIX」に限らず配信系のプラットホームには映画・国内ドラマ・海外ドラマ・韓流ドラマ・バラエティ・アニメーションなどさまざまなジャンルの映像作品がありますよね。
TSUTAYAの棚にはドキュメンタリーがないわけではありません。数としてはそうは多くないように思います。その点「アマゾン・プライムビデオ」「NETFLIX」といったプラットホーム系の方が数多くのドキュメンタリーのタイトル数を揃えていて、その中から見たいドキュメンタリーを選べば、すぐに寝転がりながら見知らぬ現実世界の映像を見て楽しむことが出来ます。
ドキュメンタリーを好んでみるようになったキッカケはアマゾン・プライムビデオで「SHARK」という作品を鑑賞したことによります。この番組はその名の如く様々な種類の「鮫」を紹介するという番組でした。番組の中では「鮫には500もの種類がいる」と言っていましたから我々に馴染みのある「鮫」は極々少数なのかもしれません。
その番組の中で特に私の気を引いたのは極寒の地である北極の冷たい海の下、1000メートルの深い海に生息するニシオンデンザメという種類の鮫の生態でした。水温はマイナス1度。塩分がなければ凍ってしまう海の為、そこには獲物はいない。冷たい水の中で生きていくために出来る限りの代謝を控えているのだそうだ。だから動きが「鮫」にしてはあまりにも遅すぎる。ゆっくりとゆっくりと動くのである。寿命は200歳もあるのだそうだ。メスが性成熟を迎えるのは150歳になってからなのだという!
この鮫の紹介で一番驚いたのは、どのニシオンデンザメの目にも甲殻類の寄生虫が張り付いている。この奇妙な寄生虫はニシオンデンザメの目に寄生することでしか生きる術がないのだ。この寄生虫の存在こそがこの鮫の視力を奪っている張本人である。そして、この鮫を深海という暗闇の中に閉じ込めてしまう。(他の資料では視力を奪われることがしばしばあるという言い方をしているので、すべてのニシオンデザメが失明してしまうわけではないのかもしれない。)
獲物を得るためにはその暗闇から出て獲物のいるところにいかなければならない。ゆえに海面にゆっくりと登っていく。この鮫は目が見えないが、その分、嗅覚が発達しているのだそうだ。数キロ離れていても獲物の匂いが嗅ぎ分けられる。死んだトナカイや溺れた北極熊なども食べるのだそうだ。海面近くまで上がってきても、いつもいつも獲物が取れるとは限らない。取れなかった場合は、また元いた場所を目指して、静かにゆっくりゆっくりと海底へと戻っていく。ニシオンデンザメを紹介シーンの最後に流れたナレーションは何だかとても胸にずしりときた。
「そして、長く孤独な生涯を送るのだ。」
このような生活を黙々と百数十年以上にも渡って行っているのだとしたら、そりゃ「長く孤独な生涯」だろうと思わず突っ込みたくなった!