どうも「映画/健康雑談」の高岡です。
今年、大活躍したエンゼルスの大谷翔平選手ですが、 彼が「投手として二桁勝利、ホームラン二桁」を達成すると103年ぶりにベーブ・ルースと肩を並べられるということでしたが、残念ながら2021年の大谷選手は投手としては9勝ということでシーズンを終えてしまいました。
Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像 「投手として二桁勝利、ホームラン二桁」の達成は来年度の「お楽しみ」に取っておくことにしましょう!頑張れ!Ohtani-san!!! 大谷翔平選手と言えば、日本では「日本ハムファイターズ」に所属していたわけですが、大谷選手が入団した時の監督だった栗山監督が今年いっぱいで退任ということになり、次の監督は一体誰になるのか?ということに人々の関心が集まっていたわけですが、ここにきて「えっ?!」という人の名前が挙がっていましたね~。そうです、元阪神タイガース、元日本ハムファイターズで活躍した新庄剛志氏です。これはマスコミの単なる賑やかしなのかと思っていたら10月29日(金)、日本ハム球団の方から正式に新庄氏が来年度の「監督に就任」することが発表されました。こいつはもう「ビックラポンですわ」(※この「言葉」、友近さんが一時期流行らせようとしていました!) 野村克也氏が阪神タイガースの監督時代に将棋の永世棋聖米長邦雄氏との対談本である『一流になる人 二流でおわる人』(致知出版;1999刊)が出版されたのですが、その中で二人で阪神タイガース時代の新庄剛士氏のことを語っている箇所があります。以下はその箇所からの抜粋です!1999年時点での「新庄氏」まだまだ「活躍」の発展途上中だった時のお話しです。 米長:だが、したたかな計算をしていると私は見ていま す。その現れが、新庄選手の投手と外野手の二刀流 ではないでしょうか?新庄の二刀流はどういうお考 えから出てきたことなのでしょうか? 野村:新庄は素晴らしい素質に恵まれた選手です。肩は 強い。脚は速い。反射神経は鋭い。だれが見ても惚 れ惚れします。だから阪神の歴代監督はだれもが彼 に期待しました。しかし、期待され続けて、すでに 九年です。守備には素晴らしいものを見せるが、打 撃が低迷したままです。ー中略ー 私の見るとこ ろ、彼は論理はだめです。考えるタイプではありま せん。感情で動くタイプです。すると感情を刺激し なくてはなりません。彼に投手をやらせてみたの は、感情を刺激するための手段です。 ー中略ー 私としては、彼に投手をやらせることで、何かを感 じてくれることを一番期待しています。投手として の結果がどうであれ、何かを感じてくれれば、それ が変わる糸口になると思うのです。 この頃の新庄選手は「自分はこんなものです」「自分に期待されても困ります」といった発言をしていたそうです。この1999年当時の野村氏は、このままでは「新庄選手」は二流の道を歩いていってしまうと言っています。そして「新庄選手」の中にある「鈍感さ」をとても心配していました。それは「限界。俺はこんなもんだ」と自分で限定、妥協、満足、諦めの線を引いてしまう。それが二流どまりのラインとなってしまう可能性があると野村氏は指摘していました。 しかし、野村元監督は、最下位が定位置だった阪神を浮上させるためには、どうしても新庄という選手を戦力にしたかった。それゆえに、新庄ともよく話しをして、彼が気持ちよく「気分アゲアゲ状態」でプレーが出来るようにノムさんらしく接することになり、彼が「4番を打ちたい」と言えば打たせるし「ミーティングが長いから短くしてほしい」と言われれば、本当に「ミーティング時間」を短くしてしまいました。 するとそれまで打撃が2割2,3分という成績だったのが2割5分を越えて、翌年にはホームラン26本、2割7分8厘というレベルにまで上がっていったのです。そして、メジャーへ挑戦するためにニューヨークに渡ることになります。そして、帰国後は「北海道日本ハムファイターズ」に入団して北海道を盛り上げて「新庄劇場」とまで言われるほどになるまで北海道と球場を沸かせる活躍を見せたわけです。 野村元監督は「新庄」のことをよく「宇宙人」と言っていましたが、コーチや監督といった所謂指導者としての経験のない新庄氏が「監督」など出来るのか?という声があるのは当たり前だと思います。 でも彼が「監督」になることで何だかパ・リーグの試合が見たくなりますし、なんだかとてもワクワクしてしまうのですから、これはこれでいいのではないでしょうか?!野球はスポーツですが、ある意味エンターテインメントなわけですから・!!