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【雑談027】19世紀後半、船で横浜からフランスまで行くって何日かかったのだろう?「青天を衝け!」観てます!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です。

NHKで放送している大河ドラマ「青天を衝け!」を毎週観ています。渋沢栄一という人は奥さんである「千代さん」一筋の「とても堅物なタイプの人」かとばかり思っていたのですが10月10日、18日の放送を観てみるとどうもそうではなかったようですね~。

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FelixMittermeierによるPixabayからの画像

大阪で知り合った「くにさん」との間にも子供がいたんですねぇ。真面目で一本気なイメージで描かれてきていたので正直意外でした。個人的にはこの事実を知らなかったので自分の人物研究が足りなかったなぁと反省しています。

渋沢栄一は民部公子様に仕えるかたちでフランス・パリに長く滞在し、パリで行われた「万国博覧会」を目の当たりにして、日本と世界との差をまざまざと見せつけられた形で帰国しています。

渋沢栄一が欧州に行き、そこでどのようなことを学び吸収してきたのか?そのことに焦点をあてて書かれた書物があります。著者:泉三郎氏による「青年・渋沢栄一の欧州体験」(祥伝社新書:刊)。この内容に興味のある方はじっくりと読んでみることをお薦めします。これから海外への留学を考えている学生さんやビジネスで海外に出張に行く機会が多くなりそうなビジネスマンの方々には参考になる箇所が数多くあるように思います。コロナの収束が見えない為、海外へ行く事自体、今は難しい時ではありますが。

1867年、当時、飛行機などはありませんからフランスに行く際にはもちろん船と汽車を乗り継いで行ったわけです。乗船地は横浜で乗船した船はフランス製の「アルフェ号」。そしてフランスの南側の海岸線にあたるコート・ダジュール一帯の中の港湾都市マルセイユへと向かうことになります。横浜を出発してマルセイユに到着する迄にかかった日数は48日間。実はこの間、以下の様々な国の湾岸都市に立ち寄っていますので、渋沢栄一ら一行はそれらの都市の様子も「その目」でしっかりと見てきている訳です。

・1月11日 横浜を出発

・1月15日 上海へ到着

・1月17日 上海を出発

・1月20日 香港へ到着

・1月22日 香港を出発

・1月25日 サイゴン(現ホーチミン)へ到着

・1月27日 サイゴンを出発

・1月29日 シンガポールへ到着

・2月01日 シンガポールを出発

・2月07日 ゴーン(セイロン島)へ到着

・2月08日 ゴーンを出発

・2月16日 アデンへ到着、アデンを出発

・2月21日 スエズへ到達

・2月21日 スエズを出発  (ここから鉄道)

・2月22日 カイロへ到着・出発

・2月22日 アレキサンドリアへ到着

・2月23日 アレキサンドリアを出発

・2月26日 メッシア(シチリア島)へ到着

・2月27日 メッシア(シチリア島)を出発

・2月29日 マルセイユへ到着

・3月06日 マルセイユを出発

・3月07日 リヨンへ到着・出発

・3月07日 ついにパリへ到着!!

 

江戸時代を生きてきた栄一ら一行は、観るもの・聞くもの、兎に角、すべてが初めてのものばかりな訳ですから、きっと物凄く気持ちが疲れたと思います。上の旅程の寄港地だけでも中国、香港、ベトナム、シンガポール、エジプト、イタリア、フランス等々 これだけの国々の様子を自分の目で見た数少ない「ニッポン人」となったわけです。貴重な人材であったことは間違いありませんよね。

10月17日に放送された回においては徳川の世の中が終わり、新政府の時代になった時代を描いており、そんな中、洋行を終えて日本に帰ってきていた栄一と千代の間に長男となる「篤二」が誕生します。これで長女・歌子次女・琴子に続いて、長男「篤二」と三人の子供の親となった訳です。

大河ドラマ「青天を衝け!」の今後の展開ですが10月 18日にこれから最終回まで駆け抜けていく新しい出演者たちの発表がありました。演じる役柄名をみてみるとなんと渋沢栄一の孫の「渋沢敬三」の名前までもあるではありませんか?要するにこれから今年の年末迄に今描かれている時代から「渋沢栄一」の孫が活躍する時代までを描いていこうという訳ですから、栄一と彼の子供・孫たちが駆け抜けていく時代をなんという「速さ」で描こうとしていることか。先週放送された回の中で栄一は新政府の大蔵省を辞めるということを妻、千代に話すシーンがありました。渋沢栄一が大蔵省を辞職した年齢は33歳です。彼がこの世を去るのは91歳(昭和6年)の時です。ということは「大河ドラマ」の中ではあとおよそ60年もの彼の人生をこれから2ケ月半の中で描いていくことになります。

もしかしたらどこかの回で「時は流れて、あれから10年の時が経とうとしていました」とか言っていきなり知らない配役の役者さん達で栄一の息子・娘たちが活躍する時代を描いていってしまうのでしょうか?もしもそういう描き方をするのであれば、是非とも中身が薄くならないにして頂きたいものです。この点、プロデューサー、演出家の方々、是非ともよろしくお願いいたします!