映画と健康/雑談で心ほぐし

「映画」の話題をメインに「健康」「雑談」に関するブログをお届けします!もし気に入って頂けましたら右と下にあります「読者になる」のどちらかのボタンを押して頂けると嬉しいです!よろしくお願いします!

【笑談003】夏の日のおばあちゃんの思い出!スローモーションが似合うお話!

どうも「映画/健康雑談」の高岡です! 

前回「健康004」で「蚊取りスプレー」のことを書いたのですが、その時に「蚊」の双璧となる「夏のイヤ~な虫」のことを思い出しているうちに、幼い日々におじいちゃんとおばあちゃんと一緒に暮らしていた時代の事を思い出してしまいました。

 

f:id:TakTakaoka:20210626164813j:plain

Jill WellingtionによるPixabayからの画像

私は今、埼玉県の春日部で暮らしているのですが、幼い日々から30歳まで墨田区の押上に暮らしておりました。幼い日々に暮らしていた家は「結構、夏になるとあの黒くてイヤ~な虫」が出ていました。そういえば、最近はあまりあの虫に悩まされることがないのですが、あの頃は本当によく「出た~~!」と叫ぶ日があったんです。その家は木造2階建ての家だったんですが、一番よく出てきたのは家の一階の真ん中にある廊下で奥に二階に上がる階段があったので2階に暮らしていた私としては階段を登らなければならないので、絶対にその廊下は通らなければならない場所だったりした訳です。だから、夏になるとその廊下を階段に向って進んでいると向こうから例のあの黒い虫がささっささ~っとやってくるのと出くわすのが定番になっていたりしていた訳です。自分として一番イヤだったのは、夏の日、昼間の汗を洗い流してお風呂を出たばかりの身体でその廊下を通る時なのです。お風呂から出たばかりのこどもでしたからパンツをはいていたかどうだったか分からないような状態で、そこを通過するんです。

ある日、お風呂を出てさっぱりした体で2階に上がろうとその廊下を通ろうとしたら、向こうに長い髭をくにゃぴく、くりゃぴくさせた少し大きめの黒い物体がいるのがわかりました。「もう嫌だなぁ~、もういっそ飛び越えて階段を登り切ってやろう」と思って、ポンポンポンと片足づつ着いて「黒い物体」を飛び越えようとしたところ、次の瞬間、「黒い物体」が変身するのを目の当たりすることになりました。黒い物体の背中が開いて透明のセミの羽にも似た「ハネ」が現れて物凄いスピードでパタパタパタパタとなったかと思ったら、飛び越えている私の股間めがけて飛びかかってきたのであります。もう「うわぁ~~」と大声をあげて股間から黒い物体を追い払いながら階段を駆け上がったのです。するとおばあちゃんが何事かと思って廊下に顔を出したらしいのですが、そのおばあちゃんの顔めげてその黒い物体が飛び掛かっていったらしく、今度は下の階からおばあちゃんの「ぎゃあ~~」という声が家中に響き渡っていたのであります。

その次の日の夕食の後。今風に言うと板張りフロアリングの廊下の右側の部屋が6~8畳ほどの居間になっているのですが、そこでおじいちゃん、おばあちゃんと「黒い物体」対策の話しをしていました。おじいちゃんが「とにかく、新聞紙を絶えず手元に置いておくようにしよう。お前たちがいやならば、次に奴が現れたら、すぐに俺に知らせろ。俺が新聞紙であいつをすぐに叩いてやるから。」ということになりおじいちゃんは夜になると絶えず新聞紙を手元に置いておくようになりました。

当時、その居間にあるお膳でご飯を食べて、その横にあるキッチンにお皿やらお茶碗を運んでシンクで全部洗い終わってからは、みんなでお膳の横にあったテレビをみるというのが極々普通の生活であり楽しみだったのです。

それから、しばらくの間は、何事もなく平和な日々が過ぎていきました。

そして、8月のお盆の時季あたりだったと思うのですが、もうかなり暑くて昼間に入道雲が思いっきり出ていた日のある晩のこと、私の中の思い出として鮮明に記憶に残る珍事(事件)が、ついに起こってしまいました。その日は、夕食後、居間でおじいちゃんとおばあちゃん、そして、わたしの3人でテレビを見ていたのであります。

その晩、何の番組を見ていたかは定かではないのですが、おそらく8時過ぎにやっていた時代劇だった気がします。ただ覚えているのは、その時、テレビの正面におばあちゃんが座っていて、真ん中に正方形の御膳があって、おばあちゃんの  左手の席におじいちゃんが、右手の席に私が座っていました。その晩の光景はしっかりと覚えているのですが、3人は麦茶か何かを飲みながら静かにし~んとしながらテレビに見入っていました。

するとすると。私から見て右手方向のキッチンから、音もなく何か小さなものが空中を静かに漂うかのように、居間の方向に向かって近づいてきているのが視界に入ってきました。座っている位置を考えると、おばあちゃんの正面にテレビがあり、その奥がキッチンになるので、おばあちゃんが一番最初に気づいていい筈なのにテレビ番組の展開に集中しすぎているせいか、まったくもってその物体に気づいていないようなのです。私にはずっとその物体が見えていたので、二人よりは先に「あっ!」となったのですが、「あっ」と私が言っているのに二人は私がテレビの中の展開に反応して「あっ」と言っているのだと思ったらしく、その空中を進んでくる物体には気づいておらず私だけがその物体が飛んでいる姿を目で追っておりました。もうこの辺りから私の記憶はスローモーションになってくるのですが、私の目の前を右から左へ通過する、まさにその瞬間、おじいちゃんもその「黒い物体」に気づき「うん?」となっておりました。そして、即座におじいちゃんの視線がその物体にロックオンされ右手が動いたのが私には分かりました。でも、まだおばあちゃんはテレビの画面に釘付けの状態です。次の瞬間、その「黒い物体」が少しスピードを上げて、おばあちゃんの目の目の間、眉間にぴたっと止まったのです。さすがにおばあちゃんも何かが顔にやってきたのは分かったらしく右手で払おうかと手を動かそうとしたのですが、ロックオンしていたおじいちゃんが、先日3人で決めた「対策」が一瞬で頭を駆け巡ったらしく、おじいちゃんの頭の中の「何かに止まったら叩く」ということで体が「よし」っと反応していました。

次の瞬間、おじいちゃんは目にも止まらぬ早さでおばあちゃんの顔をめがけて新聞紙を思いっきり振りぬいていました。女性としては顔面にゴギブリが止まっただけでもショックなのに、振り抜かれた新聞紙の痛みが顔面に広がったらしく、おばあちゃんは体を一瞬ぴくっといわせたかと思うと「あたた、あたた」と言いながら両方の手の平で交互に顔を撫でていて、口から少し泡を出しながら、泣き顔になって「痛た~い」と叫び声をあげていました。でも悲しいことにおじいちゃんはゴギブリを仕損じておりました。おばあちゃんの顔からゴギブリが飛び去った瞬間に叩いていたのです。なので、おばあちゃんはもろに新聞紙で叩かれただけの叩かれ損になり、ゴキブリは勝ち誇るというよりもおばあちゃんの叫び声に驚きながら、必死になって速度を上げて二階の階段の方へと飛び去っていきました。

もう50年以上も前のお話しです。3人だけの秘密だったのに。ブログに書いちゃって、ごめんね、おじいちゃん、おばあちゃん。 

※ブログ村「ランキング投票」に参加しています。PC版、ipad版ですと、このブログの右の欄に「50代の健康」という印があると思います。この記事が良いとお思いなっていただけましたらこの「50代の健康」という「印」をポチポチとクリックしてください。あなたの一押しがこのブログを続ける後押しになりますので!よろしくお願いいたします!