どうも「映画/健康雑談」の高岡です。還暦+2です。
【前回】【前々回】は「カーネル・サンダース」が如何にして「ケンタッキーフライドチキン」を世の中に広めていったのかについて書きました。65歳の時点の彼は月々に貰える年金の額が「105ドル」だと知ったこともあり、彼は懸命に「ケンタッキーフライドチキン」を世の中に広めていくことにもなるわけです。
上記フォトはPixabayからの画像になります
65歳から始めた事と言えば「自分が作り出した唯一無二のフライドチキンのレシピ」を多くのレストランに紹介して、彼らのメニューに加えてもらい、契約に基づいて売れた分の中からロイヤリティ分をいただくという、今でいう「フランチャイズビジネス」の先駆けへのチャレンジだったわけです。
しかしながら、注目すべきその「凄さ」は何と言っても「カーネル・サンダース氏」の「へこたれない根性」だと思います。彼の友人であり、後に良き理解者となるピート・ハーマン氏が自分のお店のメニューに加えることを申し出ます。しかしながら、彼に続く「二人の協力者」が、その後なかなか現れなかったのです。
彼は自分の「美味しいフライドチキン」の味を世の中に広めるために「必要なものを車」に積み込んで、全米中を次から次へと2年間で1000軒以上ものレストランを訪れて「自分のフライドチキン」を紹介し続けていったのです。65歳の白髪の初老の男性が2年間もかけて。そして、1010軒目にして、漸く2軒目に正式に契約してくれるお店が現れたのです。2年間で1000件のプレゼンです。あなた自身はいかがですか?これをやり抜く実行力はおありですか?
そして5年が経過し「カーネル・サンダース」が70歳を迎える1960年になると「ケンタッキーフライドチキン」はアメリカ国内で200店舗、カナダに6店舗を構えるまでに成長したのです。
74歳となった「カーネル・サンダース」は1964年の時点で「ケンタッキーフライドチキン」という会社を200万ドルで売却します。以後、彼は「ケンタッキーフライドチキン」を更に世界に広めていく「広告塔・宣伝隊長」として世界中の国を訪問していくことになるのです。
(日本にも3度ほど訪れたことがあるそうです!)
そして世界中の多くの方に惜しまれつつ1980年に90歳で天国へと旅立っていきました。
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今、私の手元にはダイヤモンド社が2016年に出版したアンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳による 「GRIT The Power of Passion and Perservance 」という本があります。この本の背表紙には「やり抜く力」
今人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるとあります。
この本は物ごとを「やり抜く力」とは何であり、それは「天賦・生まれつき・遺伝によるもの」なのか、それとも「後天的な・努力により育まれていくもの」なのかを、いろいろな角度から検証し、さまざま側面からの分析を行い「人生を成功に導く『やり抜く力』」の内側からの伸ばし方、外側からの伸ばし方などが記述されています。
私なりに思うのですが・・、
「やり抜く力」の、その大部分が「遺伝による」ものであったとしたならば「その遺伝子がない人」は「やり抜く力」を持ちえないということになります。
「やり抜く力」が「遺伝による」ものであったとしても、遺伝子を持っている人、その本人に努力する気がなかったなら、「やり抜く力」は発揮されないでしょう。
「やり抜く力」には、やはり「粘り強くそのこと」をし続けられる内面から「心」を支える「動機づけ」が必要なのではないでしょうか?単純にそのことが「大好き」という気持ちも、時にはその「動機づけ」の大切な要素になると思います。
「やり抜く力」に興味があって、その「力」とはどういったものであり、どうしたらそれを身につけられるのかを考えてみたいという方は、アンジェラ・ダックワース女史という先人が、さまざまな検証の結果を、この本の中で用いて説明してくれています。自分自身の「心の成長」に役立ててみたいという方は、是非・お読みになることをお薦めします!
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DREAMS COME TRUE の曲「何度でも」に以下の歌詞があります。
10000回だめで
へとへとになっても
10001回目は
何か変わるかもしれない
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もしかしたら何も変わらないかもしれない、でもやり続けるんです。ただ、やり抜くと決めたならば、決して後悔しないことです。
後悔するだろうと思う人は、最初からトライしない方がいいでしょう。
やり続けたからと言って必ずしも成功が待っている保証などありません。後悔しないと決めてやり続けた人に対して廻りの人の中には「バカな人生を歩んだ人だ」とさげすむ言葉を浴びせかける人がいるかもしれません。でも、人生をかけて真摯に挑み、やり続けている人の前向きな姿勢に対して、ほとんどの人は心の中で称賛することはあっても決して見下したりはしていない筈です。
以下は、私の勝手な私見ですが、
「他人があれこれ言うのは自由だと思います。でも、もしもその人が一途に一つのことに挑み続けて、自分の人生を全うすることが出来たとしたならば、それはその人にとって納得のいく人生になった訳ですから、後悔することなど微塵もない素晴らしい人生を送れたということになるのではないでしょうか。」 了